そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

日本は世界に卓越した安全安心国家と過信する

2019-06-07 | 市場経済

本ブログで、驚くようなアクセス件数が続いるのが、「台湾は規制値200倍の日本のイチゴを輸入禁止にしていた」という、5月17日のブログである。いまだに相当量のアクセスが絶えない。これは日本人の根底に、日本は世界で最も規制など厳密にやっていると思っている人たちが多いことである。
既にそれは原発で幻影だったことが証明されている。上の写真はカルフォルニアで販売されていた、日本のスナックである。わざわざ下にご注意の貼り紙が着けてある。「注意!カルフォルニアでは有害とされているアクリマイドが含まれていて、癌や奇形児や他の生殖障害を引き起こします」と書かれている。私を含め多くの日本人は驚くであろう。
こうした事実を、日本人は愛国心で打ち消そうとするするが、それは間違いである。5月17日のブログの内容は、そうした人たちにとって驚きだったのであろう。こうした事実を支えるのが学者たちである。農薬など化学物質を口から摂取するのは人類は経験してこなかった。それこそが異常な現象である。学者は試行錯誤を経ながら、摂取の限界点を示しているに過ぎない。安全基準などでは決してない。
それを日本社会に示してくれたのが原発である。安全である、問題ないと言い続けてきたのが、電力会社と学者と国である。お互いが支えあい、虚実の境界を取り払ってしまった。責任の分散は事故後の彼らを救済する結果になっている。

モンサントが開発したラウンドアップであるが、昨年から主剤のグリホサートの発がん性が指摘され、3度も敗訴している。最終の裁判所は2200億円という膨大な賠償金の支払いが下された。ヨーロッパでは購入することもできないであろうが、日本では一般のお店で堂々と販売されている。キャンペーンを張って店頭で大々的に販売されているのは、やがて日本でも使用禁止になるのを見越した、在庫セールであろう。消費者を馬鹿にしたものといえる。
日本とはそんな国家である。

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1 コメント

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そうだエグイのだ! (ノブ)
2019-06-08 00:12:03
「技術と人間」が廃刊になって久しい。
この雑誌が消えたころからダイオキシンも環境ホルモンもアスベストもメディアの主要テーマから消え去ったような気もする。
バブル経済の崩壊は社会経済のあり方を問う良い機会であったのだろうが日本の戦後処理と同じ轍を踏んでしまった。
経済の復調こそ豊かさの根源であり富むことが人類の幸福と愚かな妄想にとりつかれている。
ある学者が次のように言っていた。
「日本でも米国でも化学物質の毒性情報を圧倒的に所有しているのは化学工業界である。企業内に止まっている膨大な毒性情報は企業にとって最高の企業秘密であり、資産であるこの主張をどこの国も突破はできていない」と。
つまり、毒であろうがなかろうが経済の発展には経済界産業界の持つ科学技術の情報は金儲けの資産である。この情報を国民の前に広げ情報の使い方をオープンにしない限り問題は解決しないという事。
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