広島でのG7開催の表の目的は、核の非人道性を核保有国も含めた、参加首脳が知ることによって明確な核廃絶への声明がだされることであった。
確かに若い首脳たちには、広島の原爆の惨状、非人道性がそれぞれのコメントをみげば、確かに伝わったかに思える。原爆への認識を幅広く世界に伝わるきっかけにはないであろうし、報道も底辺を広げてくれるであろう。
岸田文雄は平和記念公園で「核兵器のない世界」実現という理想をG7で共有したと語っている。
しかしながら、戦争の終結のためにウクライナの勝利をという内容である。中国は戦火の拡大につながらないようにとコメントを出している。30時間日本に滞在した、戦時下のゼレンスキーのコメントが痛々しい。ロシアの核の脅威は更に実感したのでないだろうか。
出されたコメントも、核廃絶をというより核不使用という内容で、核保有国は我々に使わせないようにしろともとれる。
核兵器禁止条約に批准せずに、核廃絶は絵空事に外なない。批准国92か国の中に、G7国は一国も名を連ねていない。大国の論理でしかない。
しかし、現実問題としてバイデンは広島平和公園に、核の鞄を忘れず持ってきている。(下図は岩国基地)
裏の目的は、岸田文雄が地元でのG7開催というパフォーマンスで、支持率回復を狙う腹づもりは姑息である。
しかし憲法より閣議決定を優先している岸田文雄は大統領ではなくて首相も兼務する最高権力者「総統」の方が相応しい。ゼレンスキーと会談して軍用車両100台を援助するとウクライナの戦争に突き進む。
ところが、ゼレンスキーの方はロシアに近いインドに続いてブラジルのルラ大統領と会談して停戦で合意する心算が、ドタキャン。ルラとの会談は自分から言いだし、場所も自分の滞在するホテルだったのですから、アメリカが横槍を入れて無理やり止めたのです。ルラの持論はウクライナはG7ではなく国連で世界の世論で決めるべきと主張するが、それなら即時停戦が直ぐに決定されます。