今月10日に、アメリカのカリフォルニア州の末期がんと診断されている男性が、がんになったのはモンサントの除草剤「ラウンドアップ」のせいだと提訴した裁判で、陪審は因果関係を認め、モンサントに約2億9千万ドル(約320億円)の支払いを命じる評決を出した。モンサントは直ちに上告をしている。
ラウンドアップの主成分のグリコサホートの発がん性は古くから指摘されている。日本では何の規制もなく、家庭用にヒャッキンですら販売されたりし一般家庭にまで販売されている。それどころか、全国の農協では、「JA-POP甲子園」と銘打つ販売競争を展開し、その中にランドアップ部門を設けて、全農が表彰するという販売競争を行わせているのである。
我々の酪農分野でも、草地更新の奨励事業があるが、土壌更新の条件にラウンドアップを使うことが条件とされている。
農業新聞の記事によれば、JA全農は9月14日で、JA資材店舗の活性化による組合員満足度向上と春の当用期における実績拡大をはかることを目的とし、農薬の店舗内陳列・POPを競い合う「JA-POP甲子園2018表彰大会」を開催している。「JA-POP甲子園」は、JA全農推奨農薬であるラウンドアップと、ジェネリック農薬であるジェイエースおよびペンコゼブ剤をより多き販売した店舗の表彰競争させて、消費量のアップに貢献した店舗をし表彰している。
結果は以下のようである。
【ジェイエース・ラウンドアップ部門】○最優秀賞(大型)JA水戸・ひぬま営農資材センター JA岡山西・西部農産資材の店 ○優秀賞(各2JA)(大型)▽JA愛知みなみ・田原資材センター(愛知)▽JA阿波みよし・JAグリーン池田店(徳島)(簡易)▽JAいなば・グリーンセンター(富山)▽JA筑前あさくら・西部営農センター(福岡)
等約10部門に分かれている。
この先は解り切っている。ラウンドアップ耐性品種がそのうち出現して、手に負えなくなった農家が騒ぎだす。そこには、遺伝子操作により、ラウンドアップに耐性を有する遺伝子組み換え作物はラウンドアップレディー (Roundup Ready) が用意されて、泥沼に陥るのである。モンサントの思う壺である。そしてこれらの品種には、著作権が与えらrている。TPPで著作権の侵害は、中国などの知的所有物侵害だと思わせているが、実は遺伝子組み換え作物こそが、真の狙いである。農協は自ら進んで食の安全を放棄したのである。
特殊耐性無しの園芸品種は少しかかっただけで忽ち枯れてしまうのに野草(敢えて雑草という言葉は使わない)はすぐに耐性進化するのでバカが更に使う量を増やす。
今年、ようやく、放牧を始める前に散布していた。まだ奇形の子牛は生まれていない。