そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

Go-Toで加速、拡散するコロナの波

2020-11-13 | 新型コロナウイルス

新型コロナの新規感染者数は昨日1650名を超えた。初冬の北海道は過去最高を連日更新している。注目すべきは岩手県である。これまでほとんど発症者がいなかった県であるが、昨日いきなり10件もあった。北の国から増えてくる。その一方で沖縄は今のところ減少傾向にあって、ニ波の夏を越えてはいない。
上図を見ればわかるが、日本は第三波に入っているし、医師会会長も認めている。ところが政府は三波どころか二波すら認めていないのである。Go-To何とかの障害になることは認めようとしない。頑なであるばかりか、報道ではいつも旅に出て喜ぶ人たちや、受け入れた旅館やレストランの笑顔ばかりを垂れ流す。もっともコロナウイルスがうろつく姿は見ることもできないし、人の感染や発症にはタイムラグがある。後ろ向きの姿は絵にならないかもしれないが、結果として事実を隠ぺいすることになる。
菅が官房長官時代に、支援者の観光業者との、コロナ以前の約束のGo-Toキャンペーンを止めようとはしないのである。菅の支援者である北海道知事は、Go-Toキャンペーンとは関係ないと、ご機嫌を伺う発言をしている。
このウイルスの広がり拡散は、人々の広範囲な移動と密になった閉塞環境によることが解ってきている。密を一方的にクラスターと名付けて排除する一方で、人々の移動交流は規制どころか推進する矛盾を、経済という兜で覆い隠しているのである。
ワクチン開発への過度な期待は、オリンピック開催を支えている。コロナ対策は国家の数だけあるといって過言でなく、いまだ正解は見えてこない。数年先にその回答が見つかる可能性もなくはないが、政治や経済がその障害因子になるだろう。今でもそうあるように。

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