チェチェン報道などで知られるロシアのジャーナリスト、アンナ・ ポリトコフスカヤの葬儀が、モスクワの協会でしめやかに行われました。北朝鮮の核問題のさ中、NYタイムズはトップ記事で報道しています。日本の報道機関が無関心なのは驚かされます。
”彼女は希望の光でしたが。今は何もない””彼女は国家に殺されたのだ”と参列者は口にします。
プーチンが大統領に就任後、13名のジャーナリストが不信な死を遂げています。それら のすべてが未解決です。ジャーナリスト防衛機構によると、ロシアはイラクやアフガニスタン同様極めて危険な地域になっているとされています。
チェチェン人の独立運動がテロなら、彼女が殺害されたのはなぜテロではないのだろうか?ソビエトに統合され、今又ロシアから他の少数民族同様に、独立が勝ち取れないチェチェンにとって、石油などが産出されるばかりでなく、西側への輸送の要衝になっていることが不幸であったのだろう。
いつの時代も、強者は弱者を踏み台にする。強者は正義すら自らのものにする。
彼女の葬儀に1000名を越す人が集まったと報道されています。せめてもの慰めでしょうか。彼女の日本訳のあるもう1つの本です。
プーチニズム 報道されないロシアの現実
価格:¥ 2,205(税込)
発売日:2005-06-25