石川県で今日(5日)午後に最大震度6強の地震が発生した。真っ先に志賀原発はどうなのか気になった。
北陸電力が唯一所有する、志賀原発1号機の原子炉建屋地下は震度3だった。揺れの強さを示す加速度は21・9ガル、発電所内に設置しているモニタリングポストの数値に変化はなく、外部への放射能の影響はないと発表された。
志賀原発1、2号機はいずれも、福島原発事故後運転停止中である。ここは2016年の有識者会合の評価書で、一部の断層を活断層と解釈するのが「合理的」としていた。 原発は活断層の真上に建設されていると結論付けた。
これに対して、原子力規制委員会は、志賀原子力発電所2号機の直下を走る複数の断層が「活断層ではない」とする、北陸電力の審査チームの結論を了承した 。
1号機は、机上理論で計画され破綻しているプルサーマル計画導入を前提に建設されている。この1号機は、1999年に臨界事故を起こしていたが、発覚するまで隠し通してきた、原発後発の北陸電力である。その他データの捏造をやったり、虚偽報告を平然とするなど、いかがわしい発表を繰り返している。
隣町の珠洲と原発建設を巡って、両町を大きく揺らした経過がある。過疎に悩む僻地を金で叩いたところで、誘致した町も誘致されなかった町も、大きな痛手を負っている。町に対立構造を残したままになり、へき地の最も素晴らしい和を乱してしまった。
今回の地震で志賀原発は異状ないという、北陸電力の発表を、臨界事故さえ隠ぺいしていたことを考えると、俄かに信用できるものではない。活断層を社内調査で否定したことも、原子力委員会の容認を取り付けたことも、グッドデザイン賞受賞の原発に対する北陸電力の安全宣言など、信用できるものではない。
特に今回の地震の説明をする学者は、この半島は活断層が無数にあると述べている。岸田文雄はこうして原発の再稼働を容認するつもりである。