日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

検査結果を聞きに病院へ、そしていろいろ。

2009-06-10 10:28:24 | 私の雑感あれこれ
胸が締め付けられるように痛んだのも、結局ストレスかな?という予想もついたのだけれど、病院へ検査結果を聞きに行ってきた。

待時間の長いのを先回の診察で体験済み、なもので、小説を持参。
伊坂幸太郎著「グラスホッパー」
内容はしょっぱなから、オドロオドロしいのだけれど、ぐいぐい引き込まれて、面白い。
ひょっとして、私の名前呼ばれたのに、聞き逃したのでないかしら、と何度も診察室を振り返るほどの、面白さ。

非日常の世界を書いているのに、そこらへんを歩いていてもおかしくない、お兄さんだったり、お姉さんだったり、そしてオッサンだったり。

新聞で報じている自殺や事故、殺人事件の裏には、実はこんな世界があるのでは、と勘繰る誘い水、、、。
なにも好き好んで、この仕事をしているわけではないけれど、では、辞めたら、誰が自分の幸せの生活を提供していくれる?
しょうがないじゃないか。
そういう、ボヤキを、登場人物の腹蔵に抱えさせて、次々と必殺仕事人、なのである。

おいおい、私のストレスのなんとお上品なこと!
と、自分に言い聞かせてみる。

で、病院の長椅子で本を読んでいると、
女性が、失礼ですがと断って、検査結果を聞くのを待っているのだけれど、心配でしょうがない、と声をかけてきた。
同年配と彼女は思っているだろうが、ちょっとは私が若いハズと、値踏みするから、おかしい→私メ。(笑)
彼女も、心臓の調子がおかしい、らしい。
不整脈と診断されそうで、怖い、と。

私も、胸が苦しくて受診したけれど、ストレスが原因らしいから、と応えると、
彼女も、原因はストレス、それも複数の、、、、と。
大枠でみるとご同類なのかもしれない。

で、診断。
心電図を見ながら、心筋梗塞のオソレの有無を確かめるために、再検査と、青年医師は説明してくれた。

やー、ストレスだと思うので、再検査止めるわけにはいきませんか。
血液サラサラに気をつけるよりしょうがないのですよね。
と、おばさん(私)はちょっと言ってみたけれど、
ま、どれくらい梗塞の危険性が迫っているかを診断しておく機会かもしれないと、咄嗟に考え直して、次の検査日を予約した。

考えてみると、ひとごととして聞いていた、高齢者の心不全とか、脳卒中とかにも、ストレスが加担しているのだろうな、とそう思った。

小説「グラスホッパー」の登場人物が抱えているストレスを思うと、おかしくなるほどだけれど。
伊坂幸太郎の物語は、いつも身の丈普通の人たちが出てきて、特別の感性を披瀝。
でも、世間は昨日も今日も、そして明日も彼らの感性に気付かないで過ぎていく、そんなトーンで語られている。
蚕が糸を吐き出すように、胎内に生まれるギクシャクを物語にする。
彼は、胎内の毒素を活字という手段で吐き出して、明らかにすることで、健全になる人のように思えたりする。


コメント (2)
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