日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

梅雨の晴れ間

2009-06-14 15:37:44 | 私の雑感あれこれ
入梅まもなくの晴れ間なので、入梅報道の肩透かしっぽくもあり。
つれづれに記す。

塩漬けの青梅は、赤シソの布団をかけられて、眠っている。
午前、思いついて、乾燥天草から「心太」を作る。
心太…、パソコンだと、簡単に漢字表記ができる!
高校一年になった息子が、同級生にすごい勉強家がいて、「心太」を読めるんたよ!と、教えてくれたっけ。
漱石の小説辺りでは出てきそうだけれど、今頃は、「トコロテン」とか、「ところてん」の方がとおりがいい。
なんと、パソコンの律儀なことか。
重箱で固めて、早速お昼に間に合った。

伊坂孝太郎の「グラスホッパー」読了したけれど、後味が悪いというか、空疎。
読んでいる最中は引き込まれるのだけれど、つくりもの感、ゲームに付き合わされた、といった感じが残る。若くして世に出た作家さん。感受性とか、文章慣れは、充分備えているひとだから、年月で厚味が加わることを願う。

で、いま、出版を待っている本がある。
巷で話題の「1Q84」ではない。
辻原登の「許されざる者」、毎日新聞に掲載されていた新聞小説で、6月21日発行らしい。
彼の本は一冊しか読んだことがないけれど、彼の感受性とか、文章力、物語の運びの面白さには感心させられた、という印象を持っている。
「許されざる者」は歴史に人を求めて書いたもの、幸徳秋水らと共に大逆事件で刑死した一人大石誠之助という医師らの活動が描かれているということで興味深い。
―彼の話題をネットサーフィンしていたら、「歴史上の人物に対する興味云々…」とあった。そういえば、森鴎外も後半は歴史ものへとテーマが変ったことを思い出した。

日曜日の昼下がり。
きっと、世の中、様変わり、というほどの、急転回の時代かも知れないけれど、静かな時間が流れている。

余談の部類だけれど、
「グラスホッパー」の中で、
一家皆殺しを終えた殺し屋にこんなことをぼやかせている。
テーブルの上に、ケーブルテレビの番組案内があった。
彼は雑誌を手に取ってみる。
「金持ちは、見るテレビも違うのか。重大なニュースは金持ちだけが見られる、そんな時代になるのか」と。

そっか、…殺し屋さんにはそう思えるのか。
そう、伊坂幸太郎は、若いのに、こんなところにも妙に細かい。

我が家のテーブル。
6月号の○○ネットやスカパー、そしてWOWWOWの番組雑誌
雑誌が来るようになったのは子育て終了してからのことだけれど。








コメント
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