日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

リビアがなかなか大変です。

2011-03-03 11:54:12 | 社会問題
かつてと違って、今はソ連もなく、アメリカは派兵してイラクの二の舞にはなりたくないのでしょう。
カダフィー大佐は他国からの内政干渉があると、血の海になるといっているとか。

リビアという国は、第2次世界大戦後の51年にイタリアから独立した国。その王制国家に、60年代にカダフィー大佐がクーデターを起こし政権を奪還したのだという。
今、カダフィー大佐が失脚したら、憲法も議会もないリビアの700万人の民はどうなるのだろう。王制に戻ることを求めているのでもなく、植民地を望むわけでもなく、新たな国造りをすることになるのだろう。
植民地で宗主国が支配していた以前のかの地はどうだったのだろうか。
国という概念はなくて、いくつかの部族があって、自分の勢力がいきわたる範囲を制圧していた、というものではなかったろうか。
部族と部族間は、生死を賭けた諍いをすることもあったでしょう。
でも、その「諍い」といっても、武器は弓矢や斧程度のもの、お互い傷つくといっても、今とは程度が違います。
鉄でできた武器が入ってきてから、そう日本に西洋の鉄砲が入ってきたのは16世紀だから、ヨーロッパに近いリビアあたりは、もっと早くから武器に馴染んだのかもしれません。
部族同士の争いにも、富の差により武器の調達に差ができ、力の大小の差が大きくなる。
工業が進んだ西ヨーロッパは、どんどん武器を輸出して富を得ていたのだろう。そうあのヨーロッパの立派な建物群が造られていった、ということにつながるのだろうな、と勝手に想像してしまう。

カダフィー側は治安部隊や傭兵に武器と日当を渡して、包囲網を築いている。
その武器、武器を売った業者はいるのです。リビア製ではないでしょうから。

カダフィー一族の資産を凍結した、という報道も聞かれる。
武器購入の資金源にならないように、と。
武器商人って、こんな時に富を築くのだろうなー、古来から。

血の海にはなってほしくない。そう願って見守っているだろう、多くの人の中の一人です。
コメント (2)
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