それでも日の経過とともに、伝えられる内容も変わってきている。でも、最初に目にした映像を思い出したりもする。余りにもショッキングな映像だったから。
地震の後、津浪が来るということは皆知っていた。地震が来て、退避しなくてはと思いながら、誰かを助けるために避難が遅れた、とか,消防の半鐘を鳴らしていて波に飲まれたとか、対策会議中に逃げ遅れた、なんて聞くと、なんとも忍びない。
ワタシはたまたまその金曜日の2時台はテレビを見ていた。
「46分に東北地方で地震がありました」は、画面のテロップで見た。数分後に我が家も揺れて、この揺れとテレビのテロップの地震と同じものなのか、と思ったりして、照明器具の点灯ひもの揺れ具合を眺めていた。
まもなくテレビは地震被害の報道に切り替わった。
東京お台場の建物火事の映像。東京九段下で被害がでた話題。そして東北の地震の揺れの様子。お台場からはそう離れていない娘の安否が気になり、電話したがつながらず。
まだ3時。
「3時○分ごろに津浪第1波が来ます」の情報が流れ出した。
大変だな、とは思ったけれど、地震から間があるから逃げられるもの、程度に考えていた。
で、津浪が押し寄せる映像が映った。
びっくり、です。
なんという水の力。
これ、今、今の本当の現実なんだよね、と。
なんとかならないものか、それから見る映像は信じられない光景でした。
あの場所にいる人もいるのに、どうしようもないのです。
ひたひたと押し寄せる瓦礫の軍団。
水の音までは聞こえません。
今までなんともなかった家が、その軍団が押し寄せたとたん、少し傾いて、動き出して、そのうちにぶつかったりして、崩れていくのです。
人がいるのではないだろうか。果たして逃げ出せたかしら。
そればかり思っていました。
今思うと、私が見ていたのは、テレビ局が現地上空から取材した映像です。
後の祭り、なのですが、あの時、テレビカメラを回すのと同時に、
「逃げてください」「高台へ避難してください」のアナウンスはできなかったのか、
そんなことを思ったりします。
全く、後の祭り、です。
アフリカの内戦地域で、飢えた子供とそれを狙っている猛禽の写真が話題になりました。
よい写真を撮るより、その子供を救うべきではないか、と。
もう2週間たちました。
ふと、その話題を思い出しました。
報道ヘリコプターは、迫真の報道をする目的なのでしょうが、
もう一つ、例えば外にいて、津浪注意の報道に接することができない人に伝える、という役割もできていたら、
そう思うのです。
その地域に暮らしていた人より、遠く離れた私などが、リアルタイムで津浪を目にした、という、この津浪災害には、なんともいえない思いがあります。
地震の後、津浪が来るということは皆知っていた。地震が来て、退避しなくてはと思いながら、誰かを助けるために避難が遅れた、とか,消防の半鐘を鳴らしていて波に飲まれたとか、対策会議中に逃げ遅れた、なんて聞くと、なんとも忍びない。
ワタシはたまたまその金曜日の2時台はテレビを見ていた。
「46分に東北地方で地震がありました」は、画面のテロップで見た。数分後に我が家も揺れて、この揺れとテレビのテロップの地震と同じものなのか、と思ったりして、照明器具の点灯ひもの揺れ具合を眺めていた。
まもなくテレビは地震被害の報道に切り替わった。
東京お台場の建物火事の映像。東京九段下で被害がでた話題。そして東北の地震の揺れの様子。お台場からはそう離れていない娘の安否が気になり、電話したがつながらず。
まだ3時。
「3時○分ごろに津浪第1波が来ます」の情報が流れ出した。
大変だな、とは思ったけれど、地震から間があるから逃げられるもの、程度に考えていた。
で、津浪が押し寄せる映像が映った。
びっくり、です。
なんという水の力。
これ、今、今の本当の現実なんだよね、と。
なんとかならないものか、それから見る映像は信じられない光景でした。
あの場所にいる人もいるのに、どうしようもないのです。
ひたひたと押し寄せる瓦礫の軍団。
水の音までは聞こえません。
今までなんともなかった家が、その軍団が押し寄せたとたん、少し傾いて、動き出して、そのうちにぶつかったりして、崩れていくのです。
人がいるのではないだろうか。果たして逃げ出せたかしら。
そればかり思っていました。
今思うと、私が見ていたのは、テレビ局が現地上空から取材した映像です。
後の祭り、なのですが、あの時、テレビカメラを回すのと同時に、
「逃げてください」「高台へ避難してください」のアナウンスはできなかったのか、
そんなことを思ったりします。
全く、後の祭り、です。
アフリカの内戦地域で、飢えた子供とそれを狙っている猛禽の写真が話題になりました。
よい写真を撮るより、その子供を救うべきではないか、と。
もう2週間たちました。
ふと、その話題を思い出しました。
報道ヘリコプターは、迫真の報道をする目的なのでしょうが、
もう一つ、例えば外にいて、津浪注意の報道に接することができない人に伝える、という役割もできていたら、
そう思うのです。
その地域に暮らしていた人より、遠く離れた私などが、リアルタイムで津浪を目にした、という、この津浪災害には、なんともいえない思いがあります。