日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

判らない、のだろう。

2012-06-10 10:07:20 | 母のことなど
その立場になってみないと。
入院中の母は懸命にリハビリに励んでいる。
こんな95歳で、ここまで熱心に頑張る人見たことない、とも言われているそうだ。
そりゃー、毎日ストレッチを欠かさず、屈伸に励んでいたひとです。股関節あたりの筋肉もしっかりしているから、尿意のガマンも介護の方に驚かれるほどしっかりしている、そうだ。
入院前から膝が痛かった。両手で身体を支えて何でもこなしてきた。
それが、今、脳梗塞で右手に力が入らない。
それでも、一旦挙げた右手をしばらくは挙げ続けられるようになった、と電話で。
いくつかの常備薬も、自分で飲む練習をしている。
左手と口を使って。
「自分は次の通院の日まで飲み残しの薬はひとつもないのだ」といっていたけれど、年寄りは毎食後の薬の飲み忘れが多い、自分で管理できなくなるのが相場、と言うことも、うっかりしていた。

自宅へ戻る日を目指しているのだろう。
戻ると即自分でしなくてはならないことのひとつ、着替え。
これも、自分から率先して頼んで、着替えの練習をしている。
リハビリ担当者は、ゆっくりでいいから、と見ていてくれる、という。

母は母で、いろいろ思い巡らしていることを、想像できる。
そして、自分のできることの精一杯するしかない、そう考えていることも想像できる。
私には90代の母の思いは、判らないのかもしれない。
私の思いが、若い娘たちにどこか伝わらないもどかしさを感じるのと同じように。
世代からくるお互いのズレがいつの世にもあること、改めて実感している。


コメント
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