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日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

某専門新聞を読んでいたら

2015-02-18 13:40:41 | 
水野和夫氏の記事に、「黒田日銀総裁による金融の異次元緩和が行われている現況は、資本インフレ状態になっている」とある。
日銀は、国の借金という荷を軽くするためにも、政府の意を推し量って、インフレへと誘導するつもりが、金利は低下する一方。金利が低い、というのはお金の値段が下がっている(資金調達しやすい)、ということ。それで出回った資金は株価を押し上げる力へと向かっているのだろうか。
投資信託も販売できるようになった銀行が、顧客に低金利で預金しておくよりも投資信託を、と勧誘しているのだろうか。
バブルははじけてからしかわからない、から。

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水ぬるむ季節ももうすぐか。

2015-02-18 13:14:40 | 庭 2月
時には小雨ぐらいならよし。
雨上がりは最適。
そんな、自分基準で庭に出ている。うふふ。

今は日差しがありがたい。
土が濡れている時は移植に最適。
昨日は忘れな草のポット苗をチューリップの芽やノースポールの合間に移植完了。ほっ。
アメジストセージの大きな株を移植。
雨のあとで土が緩んでいるので、私の力でも掘り起こせました。昨シーズンは立派に咲いてくれたのだけれど(上記写真)、そのため日陰になり生育不良のバラが気になって移動してもらいました。もう一か所はアガパンサスがすっぽりとかくれてしまっていたので、こちらも少しを残して移動。
株の貰い手を募集中(返事待ち)です。苦笑

光を受けて葉っぱたちはイキイキしてきました。
で、実は気になっていることはあります。
去年の秋以降に購入したバラ(数えてみたら7本)のうち、元気なのは1本。あとは赤い芽はついているものの、生気が今一つ、なのです。

鉢植えで元気が出そうもなかったので、地植えにしたのですが、はかばかしくない。
単に季節が冬だから、のことだろうか、と自問自答しています。
カタログを見て、これ!とほれ込んでチョイスしたものだけに、気になっているのです。

バラ栽培って、咲いているときのイメージを浮かべながら作業しますので、まだ、ウチの庭で咲いたことがない(購入時についていた蕾は開花したけれど)新人君については勝手がわからないのです。

世間一般でいえば、どーでもいいようなことでしょうが、だれにも語らず、毎日気にしながら見回っています。
暖かい日差しが注がれますように。

■追記
アメジストセージの大きな株、同好の友人が園芸店帰りに立ち寄ってくれて、持って行ってくれました。枯らすに忍びないから、ほっ。



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「私の財産告白」本多静六著

2015-02-18 07:02:15 | 
前記事に取り上げた本を遅々と読みながら、併行読みしていた本です。

昭和25年出版(!)で、著者はその時点で85歳です。
文章が明晰で読みやすい。彼の思考システムが合理的だからなのでしょうね。興味深く読めました。…ただし、最後の1割ぐらいは読み残しです。
戦後5年経過時、というのですから、まだ暮らしの中にも風景にも敗戦の色が濃く残っていたころでしょう。

膨大な財産を築いた人です。10万円100万円と数字が出てくるのですが、何しろ戦前の貨幣価値のころの話で、です。桁が違うのです。
あの東大の安田講堂を寄付した安田善次郎や渋沢栄一が彼の少し先輩格という時代性。おお金持ちになると寄付を求めていろんな人が近づいてくる、という話題で、安田善次郎は寄付金をきっぱり断った10日後にその人に殺された、とのこと!お金持ちであり続けるのは命がけです。無駄であっても、少しでも応じていれば命まで落とすことはなかったろうに、と彼は述懐している。
幕末に生まれて(生活は貧しかったといっている)、若くしてドイツに留学し、ドクター取得して帰国。東大(系列の農林学部だったか)の教授に就任している。固定して入ってくる報酬の4分の1を貯蓄に回す、という倹約生活を徹底し、ある程度貯まった貯蓄額になったところで、投資を始めるのです。自分の得意分野である林野の買い付け。当時はタダ同然の価格だったため膨大な林野を自分の名義にできた、と。
そんなところから始まって、財産は雪だるま式に増えていくのです。
読者(私)は、当時の貨幣価値の実感もないから、タダタダ、へぇ~こんなひとも当時の中にはいたのか、と近い歴史という目で見るだけです。そんな人たちの同世代にいるのが、あの安田善次郎だったり渋沢栄一だったり、なのですから、近代史の教科書の時代の、雲がもくもくと積乱雲になっていくように、貧から膨大な富を築いていく様子が目の当り、そんな読書でした。
そう、前々記事に書いた、「白熱教室」で説かれたトマ・ピケティーさんの説のまさしく資産家であり、そのトップランナーといったところでしょうか。

とても、私にはそんな才能のかけらもないので、ほ~と、読みとめるだけなのですが、書き留めておきたいことは、あったのです。

●失敗は人生の必須科目です。まだ失敗をしたことない、というのは、必須科目の履修していないようなものです。

外側から見ると、多分今のお金で100億円を超えるほどの資産家クラスでしょうけれど、失敗することは大事な経験と書き記しているのが、ズシリと来ました。
付け足しておきますが、財産を子供に残すのはよいことではない、と彼はその殆どを寄付しています(そのことも、記述の中にあります)。

ピケティー氏の説く
  r>g
の最たるものでしょうね。

そして、とてつもない自制心と勤勉の人でもあります。多分終生でしょう。
20代でドイツ留学してドクター取得してくる能吏ですからね。

昭和25年出版の著作ですから、戦後の貨幣単位の切り替えなど、お金の価値の大変動からそう時間は経っていません。
●非被災者税がなされたとのこと
戦災に会わなかった人に課税するというシステムなのでしょうね。初耳。復興対策です。
そういう知恵を絞りながら焦土と化した国が復興していったのでしょう。

東北地震後の現在、所得税にプラスして「復興特別所得税」の課税がなされているのと同類でしょうか。…確定申告していない人、主婦などの配偶者扱いの人たちにとっては、関知せず、かもしれません。

もう一度つけたし、です。
ずいぶん前から、雇用者に一人当たり少額ですが「アスベスト対策費用」負担がなされています。アスベスト関連業者でもないのに、なんで負担を強いられるの?という思いが申請書作成時にいつも思ったものです。国の運営者側は、常に、より重く負担を強いられるものを救うために、ひろく被害を受けていない人から資金を調達するという仕組が、終戦時にも取り入れていたのだと理解しました。ほ~納得、でもあります。きっと、戦後生まれは平和慣れしているのであって、日清、日露などの戦費調達のころはもっと、バッサバッサと調達していったのでしょうか。

蓄財の顛末を明らかにするという、一般的には秘めておくことの暴露(当然、本人の意識的・無意識的な取捨選択はあるでしょうが)で、興味深くはありました。

究極は、一回きりの人生、フルに生き切ることが楽し(有意義)

に尽きるということでしょうか。
彼の場合は相続でスタートした資産でないところが、ピケティーさんの想定する分析対象とはずれていますけどね。
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