ひとは言葉を使って考えていると思っている。
言い換えれば思考するときは言葉が仲立ちになっている。
常々私はそう思っている。
先日、家族でやってきた娘一家の婿殿に聞いてみた。
婿殿は発展途上国のひと。10代の終わりに留学のために母国を離れている。彼は来日して既に10年超えた。
それでも、普段ものを考えるときは母国語に翻訳してから考えるのだろうか、と聞いてみた。未体験のことなので興味があるのです。
帰ってきた回答は、
仕事では英語。普段は日本語。母国語ではそもそも考えようとすることに対応する言葉がなかったりするので、同じ国の人たちと会話するにはそれOKだけれど、生活そのものが違うから母国語で考えることはそんなにない、ということでした。
英語という返答がまず第一に返ってくるとは思わなかったので、私は「?」という顔をしたのだろう。
彼の説明では、今のIT関係の職場では、仕事のマニュアルをはじめすべて英語だそうです。アメリカ企業から送られてくる解説文などを日本語に翻訳するとそこに齟齬が発生する可能性もあり、加えて翻訳のコストを省くということから、そこで働く人たちは英語での仕事になっているそうです。そのアメリカ企業は全世界の企業に対して同じ対応をしているということです。だから、欧米でもアジア圏でも英語習得者を採用しているということでしょう。
へぇ~、そんな職場で働いているの!と私には新鮮。
母国では英語が第一外国語ではなかったのに、働きながらレベルアップしていったのでしょうね。すごい。
3人の子育て中の家庭にあっては、日本語。
日本語オンリーの私には、ちょっと想像しにくい頭脳構造です。
で、その3歳の息子。
先日の水風船を手に持っていたので、何色?と尋ねると
グリン。
緑色じゃないんです。
ブロックのこれは?
ワイト。ブロックは白ですがホワイトという発音とは微妙に違います。
動物のブロックを眺めて
ライオン、エレファント、キリン。
うっふふ。この子には英語も日本語もミックスです。
そもそも別系統のことばという意識もないのでしょう。
数字も、英語読みが滑らか。
どんなふうに育つのか。
ふたとおりをマスターするなんて大変だな~と思うのですが、
3歳児の頭脳構造も今の私とは別物だし、何か国語もマスターしているパパが先輩なのだから、とおばあちゃんは外野で眺めていました。
それにしても、グローバル企業IT部門においては、英語必須が現実なのですね。
きっと、この英語必須はグローバル化しているのでしょう。←遠い目の私
中学3年までは英語も優等生だったのに、高校で膨大な新出単語に沈没してしまった記憶が今でも蘇ります。苦笑
言い換えれば思考するときは言葉が仲立ちになっている。
常々私はそう思っている。
先日、家族でやってきた娘一家の婿殿に聞いてみた。
婿殿は発展途上国のひと。10代の終わりに留学のために母国を離れている。彼は来日して既に10年超えた。
それでも、普段ものを考えるときは母国語に翻訳してから考えるのだろうか、と聞いてみた。未体験のことなので興味があるのです。
帰ってきた回答は、
仕事では英語。普段は日本語。母国語ではそもそも考えようとすることに対応する言葉がなかったりするので、同じ国の人たちと会話するにはそれOKだけれど、生活そのものが違うから母国語で考えることはそんなにない、ということでした。
英語という返答がまず第一に返ってくるとは思わなかったので、私は「?」という顔をしたのだろう。
彼の説明では、今のIT関係の職場では、仕事のマニュアルをはじめすべて英語だそうです。アメリカ企業から送られてくる解説文などを日本語に翻訳するとそこに齟齬が発生する可能性もあり、加えて翻訳のコストを省くということから、そこで働く人たちは英語での仕事になっているそうです。そのアメリカ企業は全世界の企業に対して同じ対応をしているということです。だから、欧米でもアジア圏でも英語習得者を採用しているということでしょう。
へぇ~、そんな職場で働いているの!と私には新鮮。
母国では英語が第一外国語ではなかったのに、働きながらレベルアップしていったのでしょうね。すごい。
3人の子育て中の家庭にあっては、日本語。
日本語オンリーの私には、ちょっと想像しにくい頭脳構造です。
で、その3歳の息子。
先日の水風船を手に持っていたので、何色?と尋ねると
グリン。
緑色じゃないんです。
ブロックのこれは?
ワイト。ブロックは白ですがホワイトという発音とは微妙に違います。
動物のブロックを眺めて
ライオン、エレファント、キリン。
うっふふ。この子には英語も日本語もミックスです。
そもそも別系統のことばという意識もないのでしょう。
数字も、英語読みが滑らか。
どんなふうに育つのか。
ふたとおりをマスターするなんて大変だな~と思うのですが、
3歳児の頭脳構造も今の私とは別物だし、何か国語もマスターしているパパが先輩なのだから、とおばあちゃんは外野で眺めていました。
それにしても、グローバル企業IT部門においては、英語必須が現実なのですね。
きっと、この英語必須はグローバル化しているのでしょう。←遠い目の私
中学3年までは英語も優等生だったのに、高校で膨大な新出単語に沈没してしまった記憶が今でも蘇ります。苦笑
お宅のお孫さんは他言語人間に育つでしょうね、今の状況が続けば。
カナダやスイスの政治家は英語オンリーとかドイツ語オンリーとかでは役に立たないことをご存知ですか? 当選してから、慌てて仏語の勉強始めたカナダの政治家もいました。
スイスなんか公務員になるにも少なくとも二言語駆使出来なければならないと聞きました。(公用語は四言語)
カナダでも英仏語を使えなければ採用されないと言うわけでは無いらしいけど、使える方が有利です。
何時か同じことを案山子さんに聞かれたことがありましたね。
やはり、英語人間と話しているときは英語です。日本人と話しているときは当然日本語です。
でも、友人の一人に英語人間と話している時、それを和訳し、答えを英訳してから返事する人が居ます。だから、反応がものすごく遅いのです。そう本人が言った訳ではないですが、側で見ていて「あ、訳しているな」と感じるのです。
こんなこと理解出来ないでしょうか。
彼の場合は途上国ということもあって、道具としての言語の分量にふそくするようです。たとえば隣国のタイから電波が届くテレビドラマ(それが西洋の輸入ドラマであったりしても)を見ても、それをいちいち母国語に解釈して理解するより、そのままタイ語で把握したほうがしっくりくるともいっていました。だから自然とみんながタイ語もわかるとか。
日本語には、カタカナという表記があって、新造言語が入ってきても、それをそのまま入れるのではなく、カタカナ語にしてから普及していくので、外来語であっても通じないという現象が起きるのだと思う、とも。
serenaさんにお尋ねしたのは、話すときの言葉ではなく、たとえば一日振り返って反省したり、将来のことを思ったり、これからの自分の目標を考えたりといったときに、どの言語でそれをしているか、との質問でした。
ドラッカーの本で読んだことがあります。アメリカの会社員が班年ほどのドイツ駐在を言い渡されたとすると、彼はその滞在期間中にドイツ語をマスターして帰ってくるでしょう。でも、これが東京駐在となると、しっかりとした通訳を頼りにして、マスターするということはないでしょうね、と。日本語はヨーロッパ言語間との差異とは別格の障壁となっていたのですが、日本のグローバル化した会社員のほうが英語マスターすることによってその障壁が取り払われる日が刻々と近づいているのですね。傍観者です。
今、来年私を訪ねたい日本人が居て、その人にいささか振り回されていますが、日程が一致するなら、ネーチャークラブに連れて行っても良いなぁと、そのときはどんな風にと空想していて、そんな時は英語になります。
私の日本語も怪しいものですが、英語も同じく。「英語を覚えないうちに日本語を忘れる」と夫が言っていたのはこのことなのですが、ブログを書くのにいろいろ検索で言葉を確認することしばしばです。だから、書き下ろしで書いている人々に驚嘆です。
ま、元気に暮らせれば、どんなシンプル系でも複雑系でもいいのですけれどね。