詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

詩はどこにあるか(42)

2005-05-27 14:33:38 | 詩集
寒山(「中国詩人選集5」岩波書店)

「そうとう諸貧士」を読む。(パソコンのフォントの関係で表記できない文字がある。そのときどきで「ひらがな」や別の漢字で代用する。別の漢字をあてた場合は、注を補記します。)

賎人言孰采
勧君休嘆息

 入矢義高は「君に勧む 嘆息するを休(や)めよ」と読んでいる。 この「休」の使い方に「詩」を感じる。
 「止」ではなく、「休」。
 なるほど、「やめる」にはしばらく休むということがある。
 ひとつの文字が、こころを今まで見落としていた感覚、意識へと誘う。
 そうした動きをうながすものに私は「詩」を感じる。


コメント
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