私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

春のワルツ 10話

2006-04-06 21:24:55 | 韓国ドラマ は行
遅れてソウルに戻ったウニョンとジェハを待っていたのは、勿論イナの怒りだった。謝るウニョンにあたり、ウニョンを庇うジェハには「どうして私を悪者にするの!」と泣きながら訴えるのだ。
勿論ジェントルマンのフィリップは「僕も沢山電話したんだよ」とどこまでも優しいのだ。
ジェハとフィリップに諭され「今日のことはあなたにも辛かったでしょうけれど、私も辛かったのよ」と一応ウニョンを許す素振を見せるが、許しているはずなどないのだ。
ジェハ母からも「あの子は気に入らないわ。」とマネージャーを首になりそうなウニョン。更にジェハ父からは「田舎はどこだい?」とジェハと同じ質問をされたりするのだ。
過去の秘密の事を考えたらジェハの両親にとって、ウニョンは危険な女性でしかないのだ。

そんなことを知らない二人は、マネージャー兼運転手とピアニストとして、毎日を過ごすことになる。
ウニョンはジェハに向かって「私はピアノが嫌いなんです。歌謡曲が好きなんです。」と暢気な発言。ジェハも「楽に行こうよ」などと気軽な仲を装った発言。
「朝目が覚めたら、隣に好きな人がいる。そんな風に暮らしたい。」とジェハに向かって自分の気持ちを伝えるイナがいるのに、ジェハの気持ちはどんどん普通少女なウニョンの方に傾いていくのだ。
ピアノが嫌いというウニョンに電話をしてピアノ演奏を聞かせたり、イナの誘いを断ってウニョンの運転する車に乗りたがったり。
とうとう「まず、ごめんと言いたいんだ。君とは友達でいたいんだよ。」と仕事中にも関わらずイナに自分の気持ちを打ち明けるジェハ。
(アーティストは仕事中でも自分の気持ちに忠実なのか?)

勿論ジェハの気持ちなど全然知らないフィリップ。
「お前にとってオレはどんな人間だ?」「お前にとってウニョンはどんな人だ?」そんなジェハの質問に「前は韓国人が嫌いだったんだ。でも今は幸せだ。ウニョンに恋して。そして友達も出来て・・・」とどこまでも純粋なフィリップ。そして「ジェハが怪我をしたら、僕は失業だ!」とおどけながらもジェハを庇うフィリップの優しさ。

耐えられなくなるジェハは、「僕は友達の彼女を愛しています。でも愛してはいけないのです・・・」と神父に涙ながらに懺悔するのだ。(もう日頃のクールさはどこかに飛んでいってしまっている!)号泣しながら助けを求めるジェハに「愛は罪ではありません。心に従いなさい」と話す神父。
いいのか、神父そんなアドバイスをして。心の通りに行動したらどうなるのか?
そんな言葉をもらったジェハは、急にウニョンを怒鳴りつけ、マネージャーを首にするぞと言い、川に向かってウニョンの名前を叫び、そして涙ぐむウニョンを急に抱きしめキスをするのだ!
いいのかそんなに心の赴くままに行動して。案の定フィリップが凍りついた表情で二人を見つめているではないか!
「勘違いするな。オレが優しくしてやったのはちょっとした興味と退屈だったからだ」なんていっておきながら、抱きしめてキスするとは!どういうつもりだジェハ!

今日のフィリップ(ダニエル・ヘニー)
ピアニストになる夢をジェハとであったことで封印したフィリップ。
ウニョンと上手くいくかと思ったらウニョンからは「もう私に優しくしないで・・・フィリップがしてくれるほど、私はあなたに優しく出来ないから・・・」と別れの言葉が。ウニョンの上にステンドグラスが落ちてきたのも、身を挺して庇ったのに・・・あんなにウニョンを元気付けていたのに・・・
又韓国が嫌いになってしまうのではないかと、心配になる・・・

国家の品格

2006-04-06 21:23:18 | たまに読んだ本
本文にではなく、はじめにの中にこんな一文がある。

「現在進行中のグローバル化とは、世界を均質するものです。日本人はこの世界の趨勢に敢然と闘いを挑むべきと思います。普通の国となってはいけないのです。欧米支配下の野卑な世界にあって、「孤高の日本」でなければいけません。「孤高の日本」を取り戻し、世界に範をたれることこそが・・・・・」

グローバル化に敢然と闘いを挑むのはいいが、何故孤高でなくてはならず、何故普通の国であってはならず、何故世界に範をたれなくては行けないのか?そんなにオレ様な国でなくてはならないのか?

結局、作者がどんなオレ様の国を目指しているのかを確認するためだけにこの本を読むことになってしまった。

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正直なところ「各論賛成総論反対」としか思えなかった。

論理では説明出来ないことが沢山ある。(問答無用。悪いことは悪いのだ)
長い論理は危うい。(間違ったものが、何乗もされるととんでもないことになる)
自由と平等という概念の危うさ(自由と平等は両立しない)
愛国心ではなく祖国愛を(自分が生まれた国の文化、伝統、情緒、自然を愛することは大事だ)

こういうことには本当に頷くことが多い。その通りだと思う。
法律に違反していないことは何でもやっていいのか?許されるのか?と問う件は私もおおいに頷くところだ。

しかしそんな各論の行き着き先が、「ここ四世紀間ほど世界を支配した欧米の教義は、ようやく破綻を見せ始めました。世界は途方に暮れています。この世界を本格的に救えるのは、日本人しかいないと私は思うのです。」

こんなまとめでいいのだろうか?
武士道を書いた新渡戸稲造が欧米人から尊敬されたのは、違う常識を持つ国に対してもキチンと尊敬の念を持って接したからではないのか?

著者のいうところの祖国愛という言葉の裏に「オレ様」が見えるような気がしてならない。
更に武士道についてなにも知らない私は@武士道イコール問答無用と覚えてしまったが、それでよかったのか?武士道については新渡戸稲造の@武士道を読んで勉強したほうがいいかもしれない。

今朝の日経新聞に大きな広告が掲載されていたが、時間のない人は広告を読むだけでも十分なような気がする。

国家の品格

新潮社

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