私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

タイフーン

2006-04-09 14:47:37 | 映画鑑賞
脱北の夢破れ海賊にしかなれなった男と、亡き父と同じ道を歩む海軍のエリート。
海賊になった男はたった一人の肉親である姉を見つけることにだけが望み。そして海軍のエリートはいつでも命令に忠実である。
肉親が姉しかいない海賊の悲しみ、父親と同じ道を歩む海軍のエリート。お互いのバックグラウンドもよく分かる。
そんな二人が追い駆け、そして追われる立場になるのだが、もうそうなってからは力技の展開だ。

大きな台風がぶつかり合う海上は、大きな波がうねり、雲は走り、そして風と雨。どこもかしこも水浸しだ。
男達が大きな声を出そうとも、肉親を失くし涙を流そうとも、すべて大きな波と台風の雨にかき消されてしまうのだ。
二人の男の悲哀も、総て台風の風でどこかに飛んでいってしまうのだ。

体重を絞ってこの映画に望んだというチャン・ドンゴンの目力はいつもの通り。
対するイ・ジョンジェも鶏肉を食べる(!)という方法で身体を絞り、この映画に臨んだのだという。
チャン・ドンゴンの役柄と比べると見せ場が少ないのは仕方ないが、計画遂行のために同僚たちに熱く語る場面は男らしい見せ場だ。