私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

定期借家制度と借り上げ社宅

2010-02-05 21:00:00 | 日の目を見ない会社員のブログ
定期借家制度は2000年に導入された賃貸借契約の形で、一旦貸家にすると返してもらうのが難しいという日本に賃貸借物件のスタイルを変えるために導入された制度だ。

賃貸借契約は借主保護のために「正当な事由」がない限り、基本的には契約更新だが、この定期借家契約は、3年、4年と期間を決めて貸し出すことが可能だ。
市場に出回っている定期借家物件は、「家を購入したばかりなのに、転勤になった。転勤の期間は3年と決まっている。物件を遊ばせておくのは勿体ないから、期間を決めて物件を貸し出そう」という物件が多いらしい。
期間を定めているので、長く住みたい人には不向きだ。そのため、敷金が1ヵ月だったり、広さの割りには月の賃料が安かったりと入居する者にとってはお徳な感じがする物件が多いらしい。

そのせいだろうか。借り上げ社宅にする物件を選定する際に、わざわざ定期借家物件を選んでくる人が多い。
戸建て物件の定期借家物件は25%ぐらいだそうだが、マンションタイプは4%ぐらいだとか。
市場に出回っているのが4%ぐらいだというのに、、条件がいいせいか、わざわざ定期借家物件を選んでくる頻度が非常に高い。

個人的に住むにはいいかもしれないが、社宅制度は「恒常的に住む場所を提供する」というのも目的の大きな一つだ。
値段の割りに条件がいいからといって、簡単に出て行ってくださいといわれて新しい場所を探すというのではやや主旨に反する。
そのため、社宅制度の運用基準で@定期借家社宅は不可としている企業は多いそうだ。

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「自己負担も安くて、状態のいい物件に住めるということは、それ自体福利厚生の向上だ!!」とどうしても定期借家の物件に住みたいと言い張った人がいたが、ルールはルールだ。

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今日の日経新聞の住宅市場の新潮流という記事で定期借家制度の話が載っていたので、上述のやり取りを思い出した。