私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ラスト・ターゲット

2011-07-03 19:12:30 | 映画鑑賞
原題はThe American。

殺人を生業にしている男が雪のスウェーデンからイタリアの街に逃げてくる。
イタリアで請け負った仕事は狙撃でなく、狙撃する銃の調整。
その銃を調整しつつも、狙撃者であるはずの自分の身が危ないことをだんだんと悟る男。
なるべく異邦人としてひっそりと暮らすつもりだったのに、神父とは酒を酌み交わす仲となり、時々足を運ぶ酒場も出来た。
少しずつイタリアの地に慣れる男だが、自分は街に慣れていっても、街の中では自分はアメリカ人だ。
イタリアの田舎町は美しく静かだ。昼の光も夜の光も穏やかで静かだ。しかしその静かさは逆に不安を生む。
異邦人としてイタリアの田舎に隠れていることでますます不安が掻き立てられるのだ。

セリフも短いし、音楽も照明も動きさえも非常に抑えた感じだ。特に光の抑えた感じが非常にクールな感じでハリウッド映画とは思えない。

しかし主人公のジョージ・クルーニーが非常にクールで、街に溶け込んではいても、やっぱりジョージ・クルーニーなのだ。
景色、音楽など取り巻く雰囲気はヨーロッパ映画と思えるほどなのだが、ジョージ・クルーニーはやっぱりアメリカ人。

それを改めて強く感じる。

*****
ジョージ・クルーニーファンであり、サスペンス物が好きな私としては、非常にうれしい映画だった。
しかし、サスペンス風ではあっても、サスペンスではない。
あくまでもジョージ・クルーニー主演のサスペンス風な映画なのだ。


ラスト・ターゲット (ジョージ・クルーニー出演) [DVD]
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