私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ

2011-07-15 21:56:11 | なんということはない日常
たまたま本屋の新書の棚に並んでいたので手に取った本。
加藤陽子氏と佐高信氏の対談形式の本なのだが・・・


本の感想というより、この本を読んで思い出した話を一つ。

小学校に通っていた頃、管直人氏の選挙ポスターを良く見たことを思い出した。
(現在は違うが、当時は自宅があるところから選挙に出ていた)
通っていた小学校が投票所になっていたこともあり、校門脇には選挙ポスターが貼られてあった。
子どもは普段目にしないものがあると興味を惹かれるものだ。多分選挙期間中は毎日何の気もなくポスターを眺めていたはず。

管氏のポスターを見て、「なんで市川房枝の後継者なんて書いてあるの?」小学生だった私は、後継者だからなんなんだ?と非常に気になり両親に質問したことを覚えている。
(子ども時代の記憶で曖昧なのだが、管氏のポスターにその言葉が書いてあったんだと思う。)
両親は「市川房枝は立派な人だから、そう書いているんだろうね。でも後継者だから立派とは限らない」とあまり興味がなさそうに教えてくれた。もちろん「市川房枝はどんな風に立派な人なの?」という私の知りたがりな質問については、答えてはくれなかったと思う。

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なんでこの話を思い出したのかというと、佐高氏が、(戦争責任を自覚していないメディアが)市川房枝的なヒューマニズムの線でものごとを書きすぎていると、市川房枝の名前を出して語っていた箇所があったからだ。
そういうところに名前が出てくる人なのかと、昔の話も思い出して逆にちょっと興味が湧いて来たりした。
(これは管氏に対する佐高氏の評価も含まれた上での発言なんだろうか・・・)

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目次を簡単に・・・

世の中をどうみるか?歴史に対する眼の動かし方
政治と正義 原敬と小沢一郎に見る覚悟
徴兵と「不幸の均霑」「皆が等しく不幸な社会」とは
反戦・厭戦の系譜 熱狂を覚ます眼
草の根ファシズム 煽動され、動員される民衆
外交と国防の距離 平和と経済を両立させる道を探る
「うたの言葉」から読み解く歴史 詩歌とアナーキズムと
国家と私 強く柔軟な想像力と、深き懐疑を携えて

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目次を打っただけなのに、変換が正しく行われず誤字脱字が頻発する。
私がこの単語を入力しなれていないということで入力ミスが続いたことと、私のPCの辞書とはかけ離れた単語が並んでいたせいによる。

興味をひかれたのは、草の根ファシズムについて書かれていた第四章。
大企業に脈々と伝わる修養団感覚のくだりについては、自分でもちょっと思うところがあったので、現実味があったが、それ以外については、正直よくわからず。

政治家としてクリーンなタカとダーティなハトとどっちがいいかなんて普段考えたこともないので、そういう考え方で物事を見るという方法あるということを知ることは、無知な私にとっては有意義なことと思われる。



戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ (角川oneテーマ21)
クリエーター情報なし
角川学芸出版