私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ブリッジ・オブ・スパイ

2016-01-17 19:33:00 | 映画鑑賞
米ソ冷戦下に起きた米軍偵察機の墜落事故。
捕虜になったパイロットを助けるために水面下で調整された捕虜の交換。

パイロットと交換されることになったソ連のスパイを弁護したニューヨークの弁護士が、捕虜交換のためにベルリンに向かう。
自分と同行した官僚はホテルに泊まるが自分にあてがわれたのは埃だらけの部屋。
更に身分は限りなくグレーな民間人としての立場だ。

お互いがお互いのメンツをつぶさないように、それぞれが主導権を握っているふりをして、誰も損をしないような取引をしようとする。
同じ局面でも立場が違えば行動パターンは全く違うものになる。ソ連のスパイが示す忠誠心。アメリカのパイロットが示す忠誠心。
示す先は違うかもしれないが、忠誠心そのものになんら違いはないのだ。
なんとか折り合いがつくグレーゾーンを探し、それを皆がなんとなく納得するようなスタイルに持って行こうとする弁護士。

緊迫した話のはずなのに、どこか安心感が漂うのは、トム・ハンクスの演技のおかげなのか、それともコーエン兄弟の脚本のおかげなのか。

ただベルリンの壁が作られる様子などは、個人では立ち行かない大きな力が動いていることを感じさせる。

*****
弁護士の男が捕虜交換のためにベルリンに向かうのは彼の自国に対する忠誠心の表し方なのか、それとも弁護士としての使命感だけなのか・・・・
多分複雑に絡み合った感情なのだろうとは思うが、自分の生活とは非常にかけ離れたものゆえ、想像するのが非常に難しい。





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