私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代

2017-02-09 20:58:46 | たまに読んだ本
消費や都市の動向の分析を専門とする著者の文章をキーワードを中心に取り纏めた本。
ちょっとした隙間時間に読めるので、私にはこういうスタイルの本はありがたい。

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「自己関与性」というキーワードでは最近人気が復活しているLPレコードについて取り上げている。
スマホで音楽が気軽にダウンロード出来るこの時代に、プレーヤー、アンプを購入し、ジャケットからレコードを出し、静かにレコード針をレコードに上に静かにおく。
そういう手順を踏んで音楽を聴くということに楽しさを見出す。自分で何かをする余地があり、その手順に楽しさを見出す。それが事故関与性ということらしい。

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先日ラジオでクリス・ペプラーが「レコードを出したいアーティストは沢山いるが、レコードのプレス工場が日本では1か所しかないため、込み合っている。ある程度のロットでないとプレス出来ない・・・」(たしかこんな内容だったと思う)という日本のレコード制作状況を語った後、「レコードって茶道だと思うんだよね。ダウンロードしたやつは簡単に聞けるけれど、レコードはジャケットを眺め、中袋から出して、ターンテーブルに置いて、その後針をレコードの上に落として・・・・手順があるよね~茶道も手順があるでしょ。そういう手順を踏むのが楽しいんだよね~(多分こんな内容だったと思う)」と語っているのを運転しながら聞いたのだが、まさしくこれが「事故関与性」ということらしい。

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ラジオで聴いた話があったからこそ、この本の「自己関与性」のパートもすっと理解できた。
キーワードに気づかなくとも、自分でも無意識のうちにキーワードを気にしつつ会話に取り入れたり、物事を考えているのかもしれないと思ったりする。

毎日同じ服を着るのがおしゃれな時代 今を読み解くキーワード集 (光文社新書)
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