無人島で沢山の流れ着くゴミを再利用して15年間も一人生きて来た女子中学生が、15年後31歳になって現実世界に戻って来るのだ。ファンタジーにしても無理な設定かと思ったら、演じるパク・ウンビンがびっくりするほど自然に、無垢なようで人生を達観している31歳の女性の姿で現実世界に戻って来る。
中学時代、お互いに父からの虐待に悩み、新しく生まれ変わる為に故郷の島を出る事にしたソモクとギハ。
ギハがソモクが憧れの歌手ユン・ランジュに見せる為のビデオ制作を手伝ってくれた事と二人が同じ悩みを抱えている事から「強く願えば夢はかなう」と思い、島を出る事にした二人だが、ソモクの父が追いかけて来た事で計画は大きく狂い、ソモクは一人無人島に、島に戻ったギハは、父を告発し姿を消してしまうのだ。
15年の歳月を一人過ごして戻って来たソモクは、15年を無駄にしたくないと、生きる為に逃げ出した島に戻る事なく、今はすっかり落ち目の歌手になっている歌手のユン・ランジュに会う事を選ぶ。自分を見つけてくれた放送局の記者のウハクから「見る影もない」と聞かされても15年前の自分の思いを信じ、口パクでしか歌えなくなった彼女を助けるソモク。
視聴者には過去の記憶がないウハクがギハである事も案外あっさりと明かされる展開。ドラマは過去の思いを大事にしながらも、前に向かって進む展開のようだ。最近は「来世でやり直そう」という転生物のドラマを続けてみていたせいか、「今の人生でやり直す」という展開に温かい気持ちになる。やっぱり生きているうちにやり直さないと・・・と思う。