アンメットは、私にとっては俳句マインドに溢れたドラマだった。
何故唐突に俳句マインドなどと・・・思ったのか
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時々、俳人の夏井先生が添削するプレバトを見るのだが、五七五音と限られた音の中に季語を入れ込み、その上で読む者に情景と詠み手の感情を伝えるという高度な言葉の取捨選択について毎回熱く語っているように思う。
(理解不足かも知れないが私はそんな風に理解)
このドラマは1話45分程なのに観ている間は非常に濃厚な時間を過ごす感覚があった。会話と表情だけでストーリーも登場人物の感情の揺れも余す所無く伝わって来たのは、沢山の選択肢の中から選ばれた台詞と表情と間があったからだと思う。
主人公のミヤビは、前日の記憶が残らない記憶障害がある為に毎日日記を付ける。日記に全てを書き残す訳にはいかないから、そこでも感情の揺らぎと大切な事の取捨選択が行われていたはず。
サブタイトルにもなる位、日記はこのドラマで大切なポイントだ。そんな切実な思いが溢れた日記が大事なモチーフになっていたドラマだったからこそ、脚本、演出、演技、全てにおいて一番良い結果が出る取捨選択が行われていたんだろうと勝手に理解。