自民党総裁選で年末調整や確定申告が注目されている。
仕事で給与計算や年末調整事務を担当しているのだが、いつもシニカルな見方をする同僚からは、ニヤニヤしながら「仕事がなくなるんじゃないの?」と言われる。
もしそれで仕事が無くなったとしても、それはそれで時代の流れだ。
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個人的には、自分で確定申告をする必要があるということは、税金の仕組みと税の使われ方について興味を持ち、詳しく知る事になるのでいい事だと思っている。
会社員でも税金について関心が高い人ももちろんいるが、「年末調整をすると税金が戻って来る」とシンプルに理解している人も沢山いる。通常は給与で多めに税金が控除されており、それを年末調整で精算することで戻って来る事が多いのだが、給与額と賞与額のバランスが全体の平均からちょっとずれたりすると、戻って来るという期待に反して年間の税金が不足していて徴収されたりすることもある。
確定申告を自分で行う事になれば、税の仕組みについて詳しく知る必要が出てくる。仕組みについて知れば税金の使い道についても自然と興味を持つようになるはず。
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「リテラシー(literacy)」とは、「特定の分野における情報を適切に処理・活用できる能力」との事。税リテラシーが高くなる事はいい事だ。今まで知らずに見過ごしていた事も知る事になり、問題意識も生まれてくるはずだ。色々な事が他人事でなくなるきっかけになると思う。
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検索すると専門家の様々な意見がヒットする。
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