私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

密輸 1970

2024-07-17 21:20:09 | 映画鑑賞
1970年代、韓国の小さな港町。

漁船に乗り込み海産物の収穫で生計を立てている海女達だが、漁場のそばに工場が出来た事により収穫量が激減する。

そこに目を付けたのは、密輸で儲けようとする輩たち。
生活用品に嗜好品、ありとあらゆる物がアメリカから日本から密輸されていた1970年代。
関税を逃れる為に、密輸船で品物を運び込んでは港そばの海底に沈めて、それを海女達に回収させ、利幅を稼ごうとする手法。

背に腹は代えられないという事で悪事に手を染める船主と海女達だが、情報は税関に漏れ、トラブルで船主は命を落とし、船主の娘は刑務所に収監されるのだ。

時代の波に巻き込まれ、その中で生き抜く姿を見せる海女達。
税務署に垂れ込みをしたと疑われる船主の娘の友人を演じるのはキム・ヘス。刑務所に収監された事で彼女を疑う船主の娘をヨム・ジョンアが演じる。

実話を元にしたストーリー。描き方ひとつで、生活苦ゆえ悪事に手を染めるしかなかったという、暗い描き方も出来たはずなのに、そんな綱渡りのような様子を描きつつもその生活力の逞しさに驚くしかない。図々しい手配師の男達。そんな彼らを相手に一歩も譲らない海女達。
その駆け引きが海の上、陸の上区別なく行われ、駆け引きの裏に海女達の人情噺がしっかりと織り込まれているのだ。

更に画面を彩るのは1970年代のサイケファッションと流行歌。海女姿とは全く真逆のファッションで、チョ・インソン演じるベトナム帰りの密輸王と渡り合うチュンジャ役のキム・ヘスが破格の貫禄を見せる。彼女の持ち味とも言える新劇的な大きなリアクションがこの役柄とピッタリなのだ。
 
[MV] 영화 《밀수》 OST _ 앵두 / 연안부두
 
*******
1970年代のファッションが懐かしい。パンタロンスタイル 本当に流行っていた。


最新の画像もっと見る