複数の凶悪犯達をマニラから釜山に向けてコンテナ船で移送する韓国警察の威信をかけたプロジェクトのはずだったのだが、映画は始まってすぐに阿鼻叫喚の渦に飲み込まれる。
移送される凶悪犯達は船を乗っ取る気満々で、警護の為に応援部隊として乗り込んだ面々もそんな凶悪犯達の息がかかった者達が複数紛れ込んでいるのだ。
外部と遮断されたコンテナ船の中だ。悪意を持った者達の方が何倍も有利に決まっている。
この映画の前に韓国映画のリメイクの「最後まで行く」の予告編を見たのだが、この映画もまさしく、最初から出し惜しみせずに、最後まで行ってやるというやる気満々の映画だった。
文字通り@出血大サービスの場面が途切れる事無く続く。ここまで血が出ているので、後はご想像にお任せしますという事は無く、もう最後の最後まで見せてくれるのだ。韓国映画の執拗さが遺憾なく発揮されている。
演じる俳優達も基本的に屈折した感情云々というのは無く、やらなければやられると船の中で銃を構えナイフを振り上げるのだ。
最高のB級アクション大作だ。ソ・イングクもソン・ドンイルも非常に楽しそうに演じている。