キングホテル創業100周年の記念行事を行うに際し、姉である常務が主導権を握ろうとするものの、弟であり本部長であるクォンが「自分が取りまとめる」と自ら名乗りを上げるのだ。
姉である常務は、今までの実績をベースにして、協力者への感謝とこの先も変わらぬ支援をという外向きの行事を考えるのだが、クォンは「ここまでこれたのは、働いてくれていた従業員の皆がいたから」と内なる功労者を称えようという全く別のスタンスを提案。
現実社会なら、駆け引きがありつつ、「こっちよりだけれども、相手にもちょっとだけ花を持たす」という結果に落ち着くのだと思うのだが、ドラマ故、すっかりクォン寄りの温かい会が開催され、感動の渦でパーティは成功するのだが、今後の事を考えて姉の常務が招待した政治家の顔に泥を塗る事になってしまう。
喧嘩をするならもう少し上手にとも思うのだが、仲の悪い姉弟故、徹底的にやりあうという事なんだろう。
確かに姉方式の「収益を上げる為に従業員に無理を強いる」というのは、今の世の中的にはどうかとも思うが、夢と希望を語るクォン方式が果たして上手くいくかも分からない。二人の父親も跡を継ぐにあたって、手放した夢があるのだ。息子にも「大人になれ」と思っているはずで、サランとの仲を大事にしたいクォンにとっては障害が多いはず。
友人たちにも付き合っている事を明かし、これから未来に向けて二人で一歩ずつ進んでいけるはずとサランは考えていたはずだが、クォンの父親が政略結婚を計画していることを知ってしまうのだ。
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本当に展開が王道だ。・・・ハラハラドキドキもいいが、ラブコメには安定感も大事だ。少し波風がたっても、最終的には絶対にハッピーエンドになるはずだ。
差し当たっての問題は、常務に寝返りを進められたノ課長の選ぶ道だろうか?