どんな要求にもノーを突き付ける事の出来るパスを探しに鬼島という名の監獄に乗り込む事になるブヨンの元にやってくるウク。フュージョン時代劇らしく、亀に呼ばれ、世子と手を組みチン・ムを欺くためにブヨンの元にやって来たのだ。(最後に向けて、ウクと世子のツンデレコンビがこんな風に復活するのを見られるのも、ドラマを見続けて来た醍醐味だ)
世子もブヨンもそしてウクも、3年前の事をそれぞれ胸に秘め、ある意味何事もなかったかのように過ごすのだが、チン・ムとの戦いだけは避けられない。
配下の還魂人を集めて反乱を起こそうとしているチン・ムを止める為に、自分の全精力を使うウクは、チン・ムをブヨンの待つ鬼島送りにし、ブヨンの手で彼を亡き者にする。(環魂人を退治し、チン・ムを鬼島送りにするため、最後に向けて大活躍のCGチーム・・・)
それに激しく反応する王妃。今でも美しい肉体を求める王妃のご乱心もあり、チン・ムは何と王妃の甥の身体に乗り移り、最後の戦いの為に王宮に乗り込むのだ。
ウクがチン・ムの息のかかった全ての還魂人を退治して、めでたしとはならないのが術を操る他の宗派の長老達。松林一派が力を独占していると激しく抵抗し、世子の父である王もそれに賛同するのだ。(この王、重みがちっとも感じられない王冠姿になんとなく頼りないものを感じたが、最後の最後に俗人ぶりを爆発させている)
そしてウクから氷の石を取り上げられる力を持つブヨンは、「ウクが還魂人を逃がしている」と告発。ウクに自分を捕まえさせようとするのだ。
しかし、そんな二人の運命も、チン家の秘宝殿から火の鳥を盗み出し氷の石を手に入れようとするチン・ムと長老達の勢いは止まらない。力の落ちているブヨンの母を激しく攻撃。秘宝殿が崩れ落ちるのを阻止しようとするブヨンの母とその場に居合わせたキム・ドジュそして松林の元総帥も力尽きたと思われたのだが・・・・そこはフュージョン時代劇故心配ない。綺麗な後出し説明で、ちゃんと辻褄があうようになっているのだ。
ウクは、諍いは避けられないと父の横暴を止めようとする世子と手を組み、チン・ム、長老達を亡き者にするのだ。そういえば、2部の序盤「ウクは長老全員を殺害する力を持っている」と皆が恐れていた。世子も彼が決心すれば父をその座から引きずり下ろす事が出来たのだ。
長い間あれこれ遠回りをしたが、結局ウクと世子のツンデレコンビが力を合わせ、更に残った松林メンバーで火の鳥を復活させ、歴史にも地図にも残らない大国に平和が訪れるのだ・・・・
*****
術士たちが技を繰り出す毎に、「華麗なCG技術にどの位の労力が・・・」と気になっていたが、終盤はCGパワーが更にアップ。フュージョン時代劇に説得力を持たせるCGパワーに驚くばかりだ。