れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

土筆(つくし)

2011-03-21 06:50:19 | 野の花日記
土筆(つくし)
トクサ科

スギナの地下茎から早春に生じる胞子茎。

筆の形をして食用にする。

アスフアルトの駐車場のすみで見つけた。

「俳句歳時記」土筆(つくし)
<つくづくし・つくしんぼ・筆の花・土筆野・土筆摘む>

 まゝ事の飯もおさいも土筆かな    星野立子


 土筆煮て過去がまっすぐ見ゆる齢   中村明子


 つくしよ兎よ兎につくしたべさせる  海藤抱壺



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タチツボスミレ

2011-03-20 06:14:16 | 野の花日記
タチツボスミレ
<スミレ科・スミレ属>

山野にごく普通に生える多年草。

我が家の植木鉢の中で、
毎年勝手に咲いてくれる。

「俳句歳時記」春
菫(すみれ)
<菫草・香菫(にほいすみれ)相撲取草(すもうとりぐさ)・相撲花・一夜草(ひとよぐさ)・パンジー・等>

 菫程な小さき人に生まれたし     夏目漱石

 女教師の日記パンジー咲くことも   石谷秀子

 すみれ咲くいま走らねば遺失物    北川邦陽

 山路きてなにやらゆかしすみれ草   松尾芭蕉

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハクモクレン

2011-03-19 03:51:14 | 野の花日記
ハクモクレン(白木蓮)
<モクレン科・モクレン属>

大きいものは高さ5メートルにもなる。
葉は長楕円形で裏面に毛が多い。

葉に先だって
芳香のある大きな白い花をつける。



「俳句歳時記」春
木蓮(もくれん)
<紫木蓮(しもくれん)白木蓮・白れん・木蓮華(もくれんげ)>

 木蓮のため無傷なる空となる  細見綾子

 紫木蓮くらき生家に靴脱ぐも  角川原義

 老婆らの心の真昼白木蓮    金子皆子

 木蓮に日強くて風さだまらず  飯田蛇笏
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シダレヤナギ(枝垂柳)

2011-03-18 04:15:18 | 野の花日記
シダレヤナギ(枝垂柳)
<ヤナギ科・ヤナギ属>

細い枝が枝垂れるのが特徴の落葉高木。
樹皮は暗灰色で縦に裂ける。

春に小さな葉をつけた尾状花序をだす。

「俳句歳時記」春
柳(やなぎ)
<青柳・枝垂柳・遠柳・川柳・柳の糸・若柳、等>

 やわらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに 石川啄木


 対岸の人に日当たる柳かな      岸田 稚魚

 わが遠近(おちこち)青柳青し龍やさし  安部完一

 橋の名は薄るるばかり糸柳      鈴木鷹夫

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シキミ(樒、梻)

2011-03-17 07:52:13 | 野の花日記
シキミ(樒、梻)
(ハナノキ・ハナシバ)
<モクレン科・シキミ属>

暖地の山地に自生し、
墓地によく植えられる常緑小高木。

葉は互生し、
倒卵状で厚くなめらか。

淡黄白色の花を咲かせる。
花弁と萼片はともに線状。

果実は袋果が星形にならび、
熟すと裂け、有毒の種子をだす。

葉と種子が抹香の原料になる。

「俳句歳時記」春
樒の花(しきみのはな)
<花樒・しきびの花・まつこうの花・こうのきの花・はかばな>

 仏法の白さつくしぬ花樒         加倉井秋を

 江戸よりの井戸の閼伽水(あかみず)花樒 鈴木栓子

 ゆかしさよ樒花咲く雨の中        与謝蕪村

 樒咲くこの谷を出ず風と姥        山上樹実雄

 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トサミズキ

2011-03-16 08:19:58 | 野の花日記
トサミズキ(土佐水木)
<マンサク科・トサミズキ属>

葉は互生し、
倒卵状の落葉低木。

3~4月、葉に先だって穂状花序を垂らし、
淡黄色の花を開く。

「俳句歳時記」春
土佐水木(とさみずき)
<蝋弁花(らふべんか)>

  土佐水木仰ぎて星の息と合う    古賀まり子

  ブーメラン地に墜つ真昼土佐みずき 岡本政雄

  野の川の向う明るき土佐水木    登場未英

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユキヤナギ

2011-03-15 06:02:46 | 野の花日記
ユキヤナギ(雪柳)
<バラ科・シモツケ属>

川岸の岩場などによく自生する落葉低木。
庭木にもよく植えられている。

春、
新しい枝に小さな白い花を多数咲かせる。

「俳句歳時記」春
雪柳(ゆきやなぎ)
<小米花(こごめばな)>

 中年や臓腑がしぶく雪柳  前川弘明

 雪柳吹かれもつれて花こぼす 岡田虚風

 雪柳古き運河に水通す    堤 妙子

 さかしまな痴情と思ふ雪柳  萩原久美子 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラスノエンドウ

2011-03-14 07:21:00 | 野の花日記
カラスノエンドウ
<マメ科・ソラマメ属>

葉は互生し、羽状の複葉。
花は赤紫色で、
豆果は広線状で黒く熟す。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウグイスカグラ

2011-03-13 05:49:30 | 野の花日記
ウグイスカグラ
<スイカズラ科・スイカズラ属>

山野にふつうにはえ良く分岐する落葉低木。
樹皮は縦に裂けてはがれ、灰黒色になる。

葉は対生し、広楕円形。
春に淡紅色の花を普通一個、たまに二個咲かせて下垂する。
花冠は細い漏斗状で、先端が五裂する。

液果は、楕円形で赤く熟す。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さやえんどうの花

2011-03-12 11:22:55 | 野の花日記
さやえんどうの花

若いエンドウで、
莢ごと食用にする。

白花系は莢が柔らかく、
莢豌豆やグリーンピースとして栽培される。

特にやわらかく軟化栽培したものを絹莢(きぬさや)
と言う。

「俳句歳時記」春
  豆の花
豌豆(ゑんどうの花)
<莢豌豆(さやゑんどう)・蚕豆(そらまめ)の花>


 ゑんどうむき人妻の悲喜いまはなし   桂 信子

 蚕豆咲く透明の季の耳鳴り       北原志摩満子

 エプロンひろげるいたる処に豆科の花  成田輝子

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする