テイカカズラ(定家葛)の実
<キョウチクトウ科テイカカズラ属>
林内に生える常緑つる性。
茎は長く延び、付着根を出して木や岩を這い上る。
普通、花はいい匂いがするし、
よく垣根に生えているのを見るのだが、
なかなか実になっているものには、私は出会っていなかった。
このテイカカズラの木の実は、
なぜか・二つの実の鞘が繋がって円形になっているのが、
とても不思議な気がした。
まだ、鞘は弾けていない。
普通は、実は弓状になって
二個ずつ吊り下がる。
暫くすると、鞘はねじれて弾け、
中から白い絹状の冠毛の付いた種子を風に乗って飛ばします。
ガガイモやキョウチクトウの実と同じだ。
上は花で、はじめは白色で後に淡黄色になる。
花冠は長さ7~8センチの筒状で、
上半部が膨れて5裂し、スクリューのようにねじれて
平開する。
雄しべは5個で花冠の中部につく。