今日、サントリー美術館の『KAZARI展』を観てきました。
以前、サントリー美術館が赤坂見附の近くにあったときは何度も行っていたのですが、六本木ミッドタウンに移ってからは今回が初めて。というか、六本木ミッドタウンに行くこと自体が初めて(笑)。高級な店舗がいくつも並んだオシャレなスポットですが、人の入りも多く、ここは世間で食料品などの物価高騰がニュースになっているのとは違う世界のような気がしました。
サントリー美術館は3階の受付でチケットを買ったらいきなりエレベーターに乗せられ4階に移動。で、それから展示品を見て回ったあと、また3階に下りて更に展示品を観るというへんちくりんな流れになっています。
まぁ、展示品を観たあとはミュージアムグッズのコーナーがあるので、お金がらみの場所は1カ所に集めた方がいいですね。
さて、『KAZARI展』ですが、1,400円も納得の展示内容。まず、縄文時代から江戸時代まで国宝や重要文化財が山のように展示されていました。日本史の教科書に載っていた縄文時代の「火焔型土器」がいきなりバーンと展示されていて圧倒されました。
また、日本の美術を「飾る」という視点から展示内容が組まれているのもまた面白いです。会場は4つの章でまとめられており、
第一章:かざるDNA
第二章:場をかざる
第三章:身をかざる
第四章:動きをかざる
となっています。
私が特に気に入ったのは、次の三点。
●梨地螺鈿金装飾剣
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B07&processId=02&colid=F356
平安時代に作られたものらしいですが、金装飾と螺鈿細工の繊細さが素晴らしく、まさに「国宝」です。
●一連の武将の兜や胴具足類。鯱型兜鉢など、本来合戦に必要のない兜や胴具足類に技巧を凝らすという武将たちのダンディズムを感じました。
●色絵五艘船文独楽型大鉢/色絵帆船阿蘭陀人文蓋茶碗 大鉢のほうはこのブログページの写真です。オランダ人がイラストチックに描かれていて、これが重要文化財というのがなんだかおかしいです。茶碗の方はメラミン製のものがファミレスのレジ横で売っていそうなカワイイ印象でした(失礼!)。これらはサントリー美術館蔵のもので、この阿蘭陀人をモチーフにした携帯ストラップやピンバッジがミュージアムショップで売られていました。
こんな感じで、なかなか良い展示内容でした。この展示は7月13日までです。