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今日は東京の美術展をハシゴして夕方の新幹線で三重に帰るというスケジュールです。
ハシゴの内容はつぎのとおり。
● 東京都現代美術館『アリエッティ×種田陽平展』
● フジフイルムスクエア『“PHOTO IS” 10,000人の写真展 2010』
● 国立新美術館『マン・レイ展 知られざる創作の秘密』
● 東京都写真美術館『「おんな」-立ち止まらない女性たち-』
● 東京都写真美術館『私を見て! ヌードのポートレイト』
● 東京都写真美術館『オノデラユキ 写真の迷宮(ラビリンス)へ』
実際のところ、東京都写真美術館は月曜日定休のため、現地まで行って入場できず、きびすを返したのですが(笑)。
で、空いた時間は、
● 新宿マップカメラ1号館
● ヨドバシカメラ新宿カメラ館
(美術展ではありませんが、ワタシにとっては似たようなもの。笑)
● 銀座松屋『水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展』
● リコー RING CUBE『銀座鉄道 親子みんなで楽しむ鉄道写真展』
以上を朝10時から夕方6時半の東京駅発新幹線に乗るまでにこなすという強行スケジュール。
で、混雑しない朝イチ(10時)の開館時間にまず、
東京都現代美術館『アリエッティ×種田陽平展』からスタート。
東京都現代美術館のサイト:
借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展 展覧会概要
東京都現代美術館を訪れたのは、これがたぶん2回目だと思うのですが、バブリーな時期に建てられたのか、かなり立派。ただ、どの地下鉄駅からも10~15分ほどかかり、アクセスは不便。ワタシは木場駅から歩いたのですが、着いたときには汗が噴き出していました(笑)。
この企画は小人アリエッティの世界を観客が小人になったという設定で見るというもの。簡単に言えば、映画『借りぐらしのアリエッティ』の家などを人間サイズにスケールアップして美術館内に再現しています。
なお、
種田陽平氏は日本を代表する映画美術監督だそうで、『キル・ビル Vol.1』や『フラガール』『ヴィヨンの妻』などを手がけています。
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この企画は日本テレビのテレビ番組で何度も紹介しているので、映画と連動してこの美術館の動員もつい先日10万人を超えたとのこと。来場者の立ち話を聞くと、入場券の購入に15分程度待つこともあるようで。
なので朝イチで来場者の少ないうちに見てしまおうという発想は正解で、入場券はすぐに購入できたし、中の展示もスムーズに見ることができた。これが土日の昼間だったらとんでもないことになっていたんでしょうなぁ。
アリエッティの世界を再現したのが同美術館の3階。アリエッティの部屋を外から覗き見るというスタイル。巨大な麦の穂やネジなどが精巧に作られていて、いったいいくらぐらいかかったのかと思ってしまいました(笑)。
ちなみにワタシがもっともリアリティを感じたのは通路の上の方に設置されていた
50cmほどのゴキブリ(笑)。電動で脚とお腹がリアルに動くのですが、ちょっと目につきにくいところにあったので、来場者のどれぐらいが気がついたかはわかりませんが。
もっとも、気がつかなかった方が幸せだったかな?(笑)。
人間の部屋を再現しているところでは、巨大な靴と椅子が作られていましたが、椅子は正確なかたちではなく、手前の脚は大きく、後ろの脚は小さく、座面は台形に作ってあり、遠近感を強調していました。
アリエッティの世界を見た後は1階に下がって、種田陽平の世界を紹介。こちらは映画セットを作るまでのビデオが流れていたり、セットのスケッチ画や実際のセットの写真などを展示。
実際のセットは展示されているわけではないので、子供たちはあまり面白そうではなかった感じ。アリエッティの原画のあたりは興味深そうでしたが。
ただ、中学生とか高校生、あるいは大学生のなかにはこの展示を見て、映画美術監督を目指す人が出るかもしれません。仕事は大変そうですが、刺激的ではあります。また、映画として自分の仕事が残るし。
最後はグッズ売り場。ここで混雑。アリエッティのグッズやジブリグッズなどが売られていました。
テレビで紹介されていた
巨大サイズの鉛筆(たしか4~5万円)は残念ながら売り切れていたようで、見ることができませんでした。巨大定規やマッチは見ることができましたが。
こんなところで東京都現代美術館を出て、次は
国立新美術館『マン・レイ展 知られざる創作の秘密』を目指し、途中にある
フジフイルムスクエア『“PHOTO IS” 10,000人の写真展 2010』に立ち寄ります(次のエントリーに続く)。