去る8月下旬から始まった高崎地区115・107系の置換は当面、前にも記しました通り115系の4連を集中的に廃車に追いやって行きましたが、それは恐らく115系の4連が併結無しの独立した運用に入っている関係で一斉置換を必要とせず、いち早く手をつけ易かったためなのでしょう……。そして今回、碓氷峠を歩いて越えるのに先立ち、横川入りの際には出来れば115系に当たりたかったことから、直前の段階における4連の残存状況をネットで確認してみたところ、何と、T1146編成が残るのみとなっていたとは……。このため最早、出たとこ勝負で4連に当たるという期待は捨て去り、高崎から3連に当たったことを以て満足すべきなのだろうと思いつつ、ボックスシートから上州三山の眺めを楽しんだのでした。ところが何と!安中の手前ですれ違ったのは115系の4連!! 地震等で東海道~高崎線が大幅遅延していなければ、1本前の列車、すなわちこの最後の4連=T1146編成に乗ることが出来ましたので、「何か悔しい……また高崎から横川行として戻って来ないものか」と思ったのでした。
しかし、それは往々にして叶わぬ望みでもあります。高崎駅での折返しは、横川・吾妻・水上・両毛の4方向に分かれ、常に同じ路線を機織りしているとは限りません。そこで、高崎へ去って行った4連が再び戻ってくるか否かは、運用表でも持っていない限りリスキーなギャンブルをしているのと何ら変わらず……。
というわけで、余り期待しないように……と低調な気分に努めていたところ、何と!これぞまさしく天の恵み!! 高崎からT1146編成が戻って来たではありませんか!! そこで、かなり光線状態が厳しくなりつつあったものの、完璧に露出とピントを合わせた上で、横川を発車したT1146編成を激写したのでした……。嗚呼、これで高崎の115系のうち、中間MM'ユニットを挿入した編成にお目にかかるのは最後か……37年間お疲れ様……と。
ちなみにこの日は、籠原で4連×2、高崎で4連×2の211系が運用入りを待っている光景を眺めておりまして、次はこの115系4連1本が敢えなく全廃となるのが見えていました。恐らく今月末、または来月上旬頃には、又しても長野送りが実施されるでしょうから、もう4連最後の日は焦眉の急として迫っているはずです。
そんな115系4連が最後に魅せてくれた光景に感謝……。