最近は怪社の重役方と雑談していても、ちょこっと韓国という言葉が出て来るだけで、どうしても「あの国、本当に条約と司法のズレを是正する措置が出来るのか?」とか、「今の政権のやり方はどうみても、北の核つき統一という思惑通りに動いていて怪しい」という話になってしまうのはやむを得ないところでしょう。韓国の新聞の日本語版を見ていても、確信犯で北マンセー!なハン○ョレはさておき、伝統大手紙の文面も、その中に現れる読者コメントも、どう見ても足許がふらついています。まぁイルボンとしては、国際司法裁判所提訴を韓国が拒否するとき、果たして合理的な説明ができるのか、ある意味で手ぐすね引いて待っているわけですが……(合理的な説明が出来ずに条約を遵守できないということは、条約破棄に等しい行為ですから。ゆくゆくは、世界中の国際法の教科書に載るような、最高に興味深い事例にもなるでしょう)。
そんなウリナラを取り巻く風雲は、1636年に清に攻め込まれた丙子胡乱や、1894年の日清戦争の前後を彷彿とさせるような、まさに土砂降りの風雲。せっかく様々な国の技術を採り入れて独自の百花繚乱状態になった鉄道シーンも、この先どうなってしまうのか……。救いをもたらす龍が現れて、暗雲を切り裂いて陰陽合わさる青天を取り戻してくれるのでしょうか? とてもそうは思えないのもまた、下手な韓流ドラマとは比較にならないスリルではあります。
というわけで、龍をあしらった装飾罐に牽引された、長項線直通・客車セマウルの画像をアップしてみましょう。
天安から分かれて黄海沿いに群山に至る長項線は、他の幹線と異なり未だに非電化ですので、かつてはPPセマウルの中間車と全く同じデザインの客車がソウルから直通していましたが、いずれ高規格な西海線が並行して開業し、準高速列車も導入されるようですので、長項線の存在価値が下がることは明らかです。そこで「果たして長項線用ステンレス・セマウルの後継車は登場するのだろうか? 長項線だけはステンレス・セマウルをしぶとく使い続けるということであればアツいな……」と期待していたのですが、今回訪れてガックリ。電源車を除いて、やっぱりITXセマウルと同じデザインの客車となってしまったようで……。もっとも、ムグンファの新型リミット客車と一体何処が違うのか、という車体ですが。座席がムグンファよりもまし、ということなのでしょう。また、電源車が旧セマウルそのものであるのは、ささやかな喜びと言えそうです。