地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄の日立製アルミ車2020 (1) 新7000系

2020-08-12 20:17:00 | ノンジャンル


 先日Yahooで見た記事によりますと、日立製作所が茨城北部で本格的に創業して以来今年で100年。その歴史は日本のパワーエレクトロニクスと車両技術の輝かしい歴史であったと言えましょう。とりわけ鉄道車両についてはアルミ製電車がA-Trainとして日本国内のみならず海外にも次第に広がり、英国の準高速車両Azumaだけではなく、このたびスペイン向けでも受注したということで、誠に目出度いことです。
 そんな日立のアルミ製電車技術を語る上で、相鉄向け電車は欠かすことの出来ない存在と言えましょう。1960年代後半に鉄道車両メーカー各社が徐々にアルミ製電車の量産を始め、例えば60年代後半には国鉄301系というまとまったグループが日車・川車から現れる中、日立が試作車として世に放ったのが1967年製の相鉄6021でした。のち相鉄は新6000系・7000系・新7000系・8000系を日立から購入することになりますが、とりわけ7000系以後の車両については相鉄・日立ともどもアルミ車に対して確固とした自信を持ったのでしょう。



 こうして、6021の血統を受け継ぐ者として相鉄に君臨し続けた7000系も今はなく、新7000系も新横浜線の開通を前にして残された日々が少なくなっているのは寂しいことではありますが、相鉄史・日立車両史において標した足跡が偉大なものであるのは間違いないことでしょう。
 だからこそ、新7000系が残り1本まで激減してしまい。全く走らない日も珍しくないという状態になってしまう前に、なるべく機会を見つけて撮っておきたいものです。新7000系は抵抗制御車が既に絶滅し、VVVF車も7755Fが消えていますので(この編成のボックスシートの極悪な座り心地は永く語り継がれることでしょう……^^;)、今のところ残り10連3本 (うち1本・7751Fは5+5) となっていますが、日中に2本が運用に入っていれば概ねラッキーであるかと存じます。
 今月に入って撮影した際にも、幸いにして2本が日中運用に入っていましたが、別の1本 (7753F) を撮った際には暗く曇ってしまったのが残念無念! とはいえ、個人的には既にそれなりに撮っていますので、今後もきばって追いかけるというよりも、何となく構えたら来てラッキー!というスタンスで、残された新7000系との日々をしみじみと味わいたいものだと考えております。

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