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このたび鉄道コレクションで鶴見線101系3連が目出度く発売され、最初から海芝浦系統緑幕があしらわれたカナリアイエローの車体の絶妙な出来具合に思わず惚れ惚れ……(*^O^*)。カナリア101系といえば、最近では秩父1012Fの印象が強いですが、やはり個人的には鶴見線の3連が懐かしく感じられますので (人によっては中央総武緩行線や南武線だったりするのでしょうが……。今回のブツには南武線幕ステッカーもあるのがミソ)、しばし卓上で眺め回してN化改造を進めつつ、「DD13やクモハ12と並べると楽しそうだなぁ……」と想像をめぐらす幸せなひとときを過ごしたのでした。あ、勿論、鉄コレ秩父カナリア1012Fの登場も激しく期待していることは言うまでもありません (^^;)。
かつてはそんな非冷房101系がチンタラと走っていた鶴見線も、103系の時代がその後長く続くと思いきや、今や周知の通り、山手線を追われた205系が新たなマスクとともに余生を送る舞台となっています。
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それにしても、工場地帯の場末を走る買収国電路線に過ぎない鶴見線にボルスタレス台車&戸袋窓無しステンレスカーが投入されるとは、まさかまさか予想もしなかった私は……当初腰を抜かしたものです (汗)。しかしいつの間にか205系も鶴見線に定着してはや数年。顔だけ最新鋭な (?) 205系が天然緑化状態のうらぶれた海芝浦支線へと突っ込んでくるという、他ではなかなか有り得ない奇想天外な光景も板についてきたような気がします。万物鮮やかに緑萌える季節はもうすぐそこ。今年もまた草をかき分けて走る205系の勇姿 (?) を楽しむことができるでしょう。
とりあえず今後しばらく鶴見線の205系に動きはないものと思われますので、「変動期の205系」という表題とは余り関係ないのかも知れません。とは言え、沿線工場の新陳代謝や景気停滞・悪化による減便が続く中、鶴見線所属編成に余剰が発生して他の路線に転出する可能性が全くないわけではないでしょうし、どうやら長野で放置中の205系が3連化されて富士急に行くらしいという話が明るみになりつつある中、これまで鶴見線のみのスタンダードであった205系3連という編成構成が各地に広まって行き、ローカル路線で一般的な光景となる可能性もあります。したがって、草むした線路を行く205系という光景は、ある意味で変わりゆく205系の姿を先取りしたものなのかも知れません。いっぽう鶴見線そのものについて申しますと……今年のRP誌3月号でも触れられています通り、典型的重厚長大型産業が戦前に花開いて戦後高度成長期に絶頂を迎えた後の抜け殻のような色彩を年々強めているのは否めません。そして今般の大震災に伴うさらなる経済的激変の可能性……。時代の大きな変わり目にあたって、何とか鉄道インフラを活かした新たな産業軸のグランド・デザインを鶴見線・東海道貨物線・神奈臨一帯に描き直す……なんてことは所詮一ファンの妄想に過ぎないのでしょうか?
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