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タイ東北本線・ウボンラーチャターニー行のDC特急をケーンコーイ・ジャンクションで途中下車した後にバイクタクシーで向かう先は、一つ先にある「マップ・カバオ」駅。今回の緬泰両国訪問直前に、Google EarthとStreet Viewでこの駅の日本中古車大量放置状態を発見した瞬間、余りの凄さに思わず鳥肌が立ったものです……。そしてついに、それが実在する光景なのかどうかを確認する時が来ました。
もっともマップ・カバオ駅は、東北本線がタイ国鉄有数の急勾配の難所に差しかかる手前にあるセメント積み出し駅に過ぎず (現在貨物営業はしていない模様。このためヤードが放置会場に転用)、地元民のあいだでも極めてマイナーである可能性があります。そこで、バイタクの運ちゃんとの交渉に備え、Google Mapをプリントアウトしたものを持参したのですが、心配は一切ご無用! バイタクだまりにいた運ちゃん達は「サッターニー・ロットファイ・マップ・カバオ? あぁ~あそこね!」と即答! 往復のバイタク料金も、ケーンコーイ駅から10kmほど離れていることに加え、《一見さん外国人ふっかけ加算》を見込んで「概ね200バーツだろうか?」と予想していたところ、まさにドンピシャの200バーツを提示してきましたので即決しました(外国での鉄ヲタ活動の超特急料金が200バーツというのは実に安いものです)。ここまでのDC特急の道中が、撮り鉄活動に深刻な影響を与える遅延やら、リクライニングの故障やらで、まさにゴタゴタの踏んだり蹴ったりであったことから、バイタク氏の奮闘で一気に挽回出来そうだという期待が高まります。
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ところが……そんな期待は即座に暗転。バイタク氏は駅を出てすぐ右 (マップ・カバオ駅方向) には曲がらず、駅前通りを少々直進して店に入り新聞を購入……。その後も、全く逆のバンコク方向に飛ばしまくり、「このおっちゃん何考えてるのか! これでは、ただでさえ遅延で削られた活動時間がさらに減ってしまう!」という凄まじい焦燥感が襲います……。すると、大体駅から1km少々走ったところで停まり、家の中に新聞を届けていました (滝汗)。この先、ケーンコーイ駅からバンコクへ向かって最初の踏切を渡ると、すぐにバンコクとイーサーン地方を結ぶ大動脈「タノン・ミットラバーブ」に出まして、マップ・カバオ駅まではこの道を直進するのみですので、私には少々遠回りでも「客を乗せたついでに頼まれ新聞も届けよう」という腹づもりだったわけですが、このマイペンラ~イぶりには相当ヤラレタ気分です……。
もっとも、ここから先は猛烈に速い! 片側数車線もあるタノン・ミットラバーブを、私はヘルメット無しで、時速60kmでガンガンぶっ飛ばしまくるという痛快さ! 結局、遠回りという顛末がありつつも、ケーンコーイからマップ・カバオ駅まで20分で到達しました。というわけで、バイタク氏には腕時計を指差しながら「8時50分過ぎまでここで待機されたし」と指示しまして、まずは駅長室に向かい撮影の御挨拶を済ませ、既に気温もジリジリと上がり始めて暑い中、ズラリと大量に居並ぶ放置車体を20分間で撮って回るという凄まじいバトルの火蓋が切って落とされたのでした……。
というわけで、まずは14・24系客車のブルトレ塗装車からアップします。この他にもう1両の14系座席車が撮りやすい位置に放置されていますが、落書きがひどいため画像は省略です (続く)。
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