なるべく大きめにした窓がズラリと並び、実に優雅で圧倒的な雰囲気の2等座席車。元は1・2等合造だった? (BSC 1002)
こちらは2・3等合造車。2等部分の窓が、上掲の車両よりも小さいのが特徴です。ウボン行き快速に連結。(BST 1008)
オロネ10のタイバージョンと言って良い、優雅極まりないプルマン式2等寝台車。今後が危うい筆頭車種? (BNS 1054)
一目瞭然の食堂車。チェンマイ行きなどは白人観光客であふれ、ナイトクラブと化すとか……? (BRC 1018)
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かねてから出る出ると言われていたタイ国鉄の中国製・新型冷房客車は、駅にも完成予想図ポスターが貼られていながら全く現れる気配がなかったものですが、ここに来てネット上にて、中国中車長春で製造されたばかりのステンレス客車が営口港に運び込まれ、船積みを待つばかりとなっているシーンが出回るようになり、ついに来るものが来た……と感じております。現在タイ国鉄優等列車の主力となっている24~25m級の1・2等ステンレス客車も既に登場から20~30年経ち、決して新しいとは言えない中、既存のビードプレス付きステンレス客車の裾絞りボディの雰囲気を保ちながら、そこに中国25T系的な雰囲気も盛り込んだ新型客車は、客観的に言ってかなり美しく、客車として必要充分な機能を備えているものと思われます。
というわけで、今後一斉に大量新造された新型客車がタイに到着したあかつきには、果たして新型客車単独で、増発分として用いられるのか、それとも非冷房の日本製・日本ノックダウン客車の置き換え用として用いられるのか、いよいよ気になるところですが……もし後者であれば、今日アップした日本10系風軽量客車の優等車は、来年の今頃には大きな駅の廃車置き場の新たな肥やしとなっているとしても不思議ではありません。個人的には、中国製新型客車はあくまで増発分として用いられ、今しばらくは日本風の非冷房客車と共存して欲しいものですが (運賃も全然違うでしょうし)、果たしてどうなることやら……。
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