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車庫の中の小さな電機つながりで、新春記事第2弾は恩田の東急長津田工場に今もなお棲息するED301とデキ3021の画像と参りましょう (^^)。
さる12月28日、しばらく訪れていなかった恩田の様子が気になりまして、長津田で田都を途中下車して訪れてみたところ、構内での入換作業は一切なし……。東横線での営業運転を終えた8019Fがいつの間にか回送されて来ており、渋谷方から3両+5両に分割されて留置されていました (T_T)。その8019Fのこどもの国方には、恩田の秘宝・ED301とデキ3021が連結された状態で留置されており (上画像)、さらにその左側にはデワ3043がやはりパンタを畳んでポツンと留置されていました。やはり、仕事納めの日に今さら複雑な入換作業をしても仕方がないということなのでしょうか、3両とも「この状態で年越しモード」という雰囲気 (^^;
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というわけで、いつまでも恩田駅ホームの先端で待ち構えていても仕方がないと悟りまして、長津田工場を見下ろす道に上がってみますと、重連をなかなか良い感じで撮影することに成功! 長津田工場の入換車だけで重連を組んだ状態はこれまで見たことも想像したこともありませんので、たとえパンタを畳んでおり保安機器が目障り (^^;) であるとしても、これはこれで奇跡の組み合わせ (?) です。
ところで、現在長津田工場の表から見える範囲に留置されている車両は、8019Fの8両のほかはデハ1215とデハ8191の2両だけ……ということで、伊豆急や長電に向けた改造がたけなわだった一頃に比べれば完全にスカスカの観があります。しかし、新年早々動きがあると考えられる8019・8017Fに続き、6000・7000系導入によって余剰となる7600・7700・8000系列や、5000系の引き続く増備によって大量に余剰が発生するであろう8500系を中心に、各地私鉄への譲渡やインドネシア輸出のために続々と慣れ親しんだ車両たちが恩田に送り込まれ、複雑怪奇な光景が展開されることになるはずです。そこで、こんな感じで年を越した長津田工場の電機たちも、新年はますます忙しくなることでしょう……。というわけで、恩田の動きも含めて、今年も東急から目が離せない一年になりそうです。
本題ですが、遂に8019Fも退役し恩田で整備待ち、残るは8017Fだけとは、一時代の終わりを感じます。
8000系の淘汰が一段落すれば、恐らく今度は8500系の大量退役が待っていると思われ、恩田もてんやわんやの忙しさになると思われます。
7600系や7700系の動向も含め、今年も東急は激動していきますが、その激動の渦中に身を置いている私たちは、「歴史の証人」になれるというこの上ない幸福に恵まれているともいえます。
当ブログでも東急の話題は最優先して取り扱っていきたいと思います。また、貴ブログの記事が私の琴線に触れた場合は遠慮なくコメントにお邪魔させていただくつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます m(_ _)m こちらこそ宜しくお願い申し上げます。新年さっそくのコメント、どうもありがとうございます!
「歴史の証人」ですか……。こと東急に関してこのような表現を用いうるのは、例えばデハ3450形がモハ510形、デハ3500形がモハ1000形だった頃を知る世代だけの特権だ……とこれまで思っていたのですが、今や消え行く8000系や8500系がバリバリの新車だった頃を知る我々三十路もそう名乗り得る世代になってしまったということなのですね……。珍しくも何ともなく「またかよ」と思うほど走っていた初代5000系や釣掛3000系列も遥か遠い過去のものとなり……7000・7200・8000系列の時代が暮れゆくのを見届けることになるわけですから、本当に何やら置き去りにされるかのような気分ですが、諸行無常こそ世の習いと悟ればこそ、滅多にない変化の時代を見届けることは、後の世代に比べればやはり趣味冥利に尽きることなのかも知れません。とりわけ長津田工場でこれから起こる出来事は、目が離せないものとなって行くでしょう……。
そんなことを、8017Fの奇跡的な力走を味わいに東横線を訪れた年始もしみじみとかみしめております。
というわけで、新年もお互い東急の1960・1970年代デザイン車両に対して熱い視線を注ぎ続けることにしましょう……。