そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アメリカの牛肉など決して食べてはならない

2017-11-23 | 食料自給率

アメリカ産の牛肉は、ほぼ100%ホルモン処理されている。耳に錠剤を埋め込むのであるが、エストロゲンとプロジェストロンの棒材が多いと思われる。発情ホルモンと妊娠持続ホルモンと言われるものである。ミニで半年以上経ってこの錠剤は吸収される。
女性化することで、牛の筋肉を柔らかくするのである。私もかなり以前に使ったことがあるが、ほどなく発がんの疑いが指摘され、日本では禁止されている。アメリカでは漏れなく使用している。
北海道大学の遺伝子病制御研究所の閣員研究員の半田康氏が、札幌で市販されているアメリカ産の牛肉を検査したところ、牛肉の肉の部分から正常値の600倍、脂肪部分から140倍もの高濃度の、エストロゲンが検出されたとのことである。エストロゲンは、E1,E2,E3の三種類あるが、最も危険度の高いと言われるE2が最も多く検出されたとのことである。

上の表は日米の乳がんと子宮がんの発生比率の比較である。乳がんと子宮がんの原因が、たった一つの要因であるとは思えないが、明らかな差が両国にあることがわかる。牛肉だけのせいとは言えないが、ホルモン処理された牛肉が大きな要因の一つであることは疑う余地がない。
アメリカ産の牛肉に輸入制限をしようとしても、アメリカから見ると規制を加えたという事になる。せっかくTPPがとん挫したのに、新たな形の輸入自由化が進行している。貿易の自由化とは関税の撤廃だけではない。
それぞれの国では、それぞれの国で成長した産業がありそれには大きな理由がある。歴史的な背景と気象などの風土が育んだ産業であるからである。北海道ではパイナップルはできないが、インドネシアでリンゴができないのは当然である。食生活も宗教も異なる。
アメリカでは癌になってもかまわないから、安価な牛肉を食べたいのであるがそれを他国に押し付けられては困る。
無条件の土壌を作ろうとする、貿易の自由化と言う無関税システムは各国の独自性を崩壊させ、資金力の豊かな国家や企業が育つような制度である。貿易の自由化に反対する。
コメント (5)
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