そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

自衛隊が合憲なら憲法を変える必要などなかろう

2017-11-12 | 平和憲法

突如として出された安倍改憲案。安倍晋三試案ともいえる、自民党内でも検討はもちろん話題にも上がらなかった、奇怪な憲法改正案である。九条の1、2項は残したまま自衛隊の存在を3項として加えるというものである。その根拠として、憲法学者の中に自衛隊は憲法違反と主張する者が沢山いるからだというのである。憲法学者の声を聞くのなら、安保関連法(戦争法)を提案した時に、日本の憲法学者の90%以上が反対しているといたが、その時にその声すら聞く耳を持たなかった。安倍晋三は平気で嘘をつく。教科書でも憲法違反と記載してるのがあると言ったのは、嘘であることがバレてこの頃は口にしなくなった。
自民党は自衛隊は合憲であると主張している。だったら憲法など変える必要ないでないか。嘘をつく上に、自己矛盾を露呈する安倍晋三である。なのになぜ安倍晋三は、このような奇妙な改憲案を唐突に、しかも自民党とは全く打ち合わせもなくメディアを通じて発表したのだろうか?
答えは簡単である。安倍晋三は自衛隊は憲法九条に違反していると間違いなく確信しているからない他ならない。集団的自衛権行使容認に始まる、壊憲行動はその延長上にある。安保関連法が成立した時点で、憲法九条を変える必要さえなくなったといえる。それを更なる裏付けをしたいのである。
そもそも、自衛隊の存在を憲法上容認したいのであれば、九条を破棄しなければならない。特に、2項の、「・・陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」という文言と並立しての、自衛隊の存在はありえない。
九条の破棄には国民的な抵抗が予想されるから、このようないい加減な、論理矛盾を含んだままの提案をするのである。稚拙としか言いようのない、低レベルの話である。
杜撰な提案であって、これを自民党は真剣に受けようとしている。受ける側の自民党も低レベルであるから仕方ない。僅かに石破茂たちが、ちょっとおかしいのでないかと聞こえない声で発言した程度である。
安倍に進言するものがいない。従順で従属する者ばかりで固めた政権の幅のなさが露呈しているともいえる。スケジュールありきではないが、年明けには提案するという、矛盾(嘘と言った方が良いか)を平気で述べる萩生田である。
コメント (4)
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