北海道の内陸型の地震としては最大級になる、震度7を超える地震が胆振の安平町あたりを震源地として、6日午前3時8分頃発生した。「北海道胆振東部地震」と命名されたこの地震は、内陸型の割には人災はそれほどでもなかったのは過疎地であるからであろう。山の土砂崩れも尋常ではない。
当地(根室地方)は直線距離でも450キロほどであり、地震の揺れも被害もほとんどなかった。ところが地震と同時に停電してしまった。遠隔地のものからすれば、一時的な停電と単純に思ってみた。ところがマル2日になろうというのに、根室地方の酪農家にはほとんど電力が供給されていない。生乳は冷却されて、多くの農家は2日に1回のペースで集荷される。朝夕搾乳の4回分ということになる。この間の牛乳は約4度程度に冷却することになる。停電でそれもかなわない。自家発電機を緊急用として所有する酪農家も少なくはない。しかしながら乳業会社の方も停電しているため、生乳を処理も加工もできないために、受け入れることもできない状態である。
一方、乳牛は何としてでも搾乳してあげなけれれば、乳房炎などの病気になったりするし、乳量の少ない牛はそのまま上がってしまう。したがって、何とか搾乳はしてあげても、その牛乳は捨てなければならなくなる。当地の年間出荷乳量は78万トンである。単純計算で、毎日2000トンが廃棄されることになる。農家手取りから算出する金額は、損害額は乳代だけで毎日2億円程にもなる。
しかし、何とも理解できないのがこの地震による、北海道全域に及ぶ長期の停電である。震源地に近い北海道最大の、火力の苫東厚真発電所(165万キロワット)が被害を受けて発電能力を喪失したのは理解できる。この発電所は北海道電力需要のほぼ半量を供給していた。他に、火力の苫小牧(25万キロワット・以下同)、伊達(70万)、知内(70万)、奈井江(35万)、砂川(25万)、それに水力として京極(70万)、新冠(20万)、高見(20万)といった内容である。すべてが、北海道の西に位置している。高圧線で何百キロも道東には、送られてくることになる。
最大発電所がダウンしたことで、電力要求システムが一気に他の小さな電力に負担がかかり、一気に停止したとのことである。
電力が典型であるが、近代化に伴って日本は巨大な資本で、先行的に産業を振興させる手法をとってきた。ところがそれが定着しだすと、独占化することになり長い時間の経過の中で権力と癒着する。本来は、電力は消費地に生産し供給させるものである。巨大な発電施設を建設するために、僻地や遠隔地に建設されることになる。原発に危機感を持たないのは、都会の人が知らないだけである。危機を感じる現地には金をばら撒き黙らせる手法をとってきた。
電力輸送のロスもばかにならない。高圧線を指さしドイツの学者が、「あれは何ですか」と質問されたことが忘れられない。本来電力などのエネルギーは、最小限の地域で賄うべきである。その中で相互の保管があってこそ、現在はうまく拾うことのできない風力や波力や水力や地熱などを電力に変えることができる。発電施設の巨大化思想が生んだ原子力発電であり、今回の巨大火力発電なのである。
それにしてもあと何日停電が僻地には課せられるのだろうか。
当地(根室地方)は直線距離でも450キロほどであり、地震の揺れも被害もほとんどなかった。ところが地震と同時に停電してしまった。遠隔地のものからすれば、一時的な停電と単純に思ってみた。ところがマル2日になろうというのに、根室地方の酪農家にはほとんど電力が供給されていない。生乳は冷却されて、多くの農家は2日に1回のペースで集荷される。朝夕搾乳の4回分ということになる。この間の牛乳は約4度程度に冷却することになる。停電でそれもかなわない。自家発電機を緊急用として所有する酪農家も少なくはない。しかしながら乳業会社の方も停電しているため、生乳を処理も加工もできないために、受け入れることもできない状態である。
一方、乳牛は何としてでも搾乳してあげなけれれば、乳房炎などの病気になったりするし、乳量の少ない牛はそのまま上がってしまう。したがって、何とか搾乳はしてあげても、その牛乳は捨てなければならなくなる。当地の年間出荷乳量は78万トンである。単純計算で、毎日2000トンが廃棄されることになる。農家手取りから算出する金額は、損害額は乳代だけで毎日2億円程にもなる。
しかし、何とも理解できないのがこの地震による、北海道全域に及ぶ長期の停電である。震源地に近い北海道最大の、火力の苫東厚真発電所(165万キロワット)が被害を受けて発電能力を喪失したのは理解できる。この発電所は北海道電力需要のほぼ半量を供給していた。他に、火力の苫小牧(25万キロワット・以下同)、伊達(70万)、知内(70万)、奈井江(35万)、砂川(25万)、それに水力として京極(70万)、新冠(20万)、高見(20万)といった内容である。すべてが、北海道の西に位置している。高圧線で何百キロも道東には、送られてくることになる。
最大発電所がダウンしたことで、電力要求システムが一気に他の小さな電力に負担がかかり、一気に停止したとのことである。
電力が典型であるが、近代化に伴って日本は巨大な資本で、先行的に産業を振興させる手法をとってきた。ところがそれが定着しだすと、独占化することになり長い時間の経過の中で権力と癒着する。本来は、電力は消費地に生産し供給させるものである。巨大な発電施設を建設するために、僻地や遠隔地に建設されることになる。原発に危機感を持たないのは、都会の人が知らないだけである。危機を感じる現地には金をばら撒き黙らせる手法をとってきた。
電力輸送のロスもばかにならない。高圧線を指さしドイツの学者が、「あれは何ですか」と質問されたことが忘れられない。本来電力などのエネルギーは、最小限の地域で賄うべきである。その中で相互の保管があってこそ、現在はうまく拾うことのできない風力や波力や水力や地熱などを電力に変えることができる。発電施設の巨大化思想が生んだ原子力発電であり、今回の巨大火力発電なのである。
それにしてもあと何日停電が僻地には課せられるのだろうか。
ドイツなどでは電線が地下を通っているからドイツの学者はあまり見ないんでしょう。
ですが、日本は今回のように地震多発国、地下方式にしたらトラブル修復するには電柱・塔の何十倍の時間・費用が必要となります。
またドイツは風力や太陽光発電の比率を高くしていますが、これらの発電には、致命的な弱点があります。
電力の供給が不安定であることです。
不足するときは何百キロも遠方のフランスから原子力の電気を買い、余った時は捨て値、あるいは無料で何百キロも先の外国に送電しています。
これらは「本来電力などのエネルギーは、最小限の地域で賄うべき」という思想とはまるで逆です。
ところで世耕経済産業相は地震による停電と電力供給への影響に関し停電を回避するために「電力が完全に復旧するまで平常時より1割程度の節電が必須になる。万が一の事態を想定し、計画停電などあらゆる手段の準備を進める」と述べ、道民や企業に徹底した節電の協力を呼びかけたが、それはいつまで続くのでしょうか?
冬期にまで及んだ場合、道民の皆さんは冬を越せますでしょうか。
原発を動かせば大丈夫でしょうが、どうしましょうか。
原子力の力で温かい冬を過ごすか、原発反対と叫んで凍死者を出すか。
それまでに苫東厚真発電所が復旧することを祈りましょう。
泊を可動させえていれば、我々も生乳を廃棄することはなかったのです。
この資源のない日本で、どのようにして電力を得るのか。考えればわかるはずです。
理想ばかりでは暮らしていけないのです。
まず、原発が稼働していれば、もっともっと大変なことになっていたのが解らないのですか。原発は地震に最も弱く、今回の地震では真っ先に稼働停止になります。そのように作られているのです。再稼働には3カ月もかかるのですよ。もっと悲惨な現実があったと断言できます。
今回の地震でも停止中でありながらも冷却用電源もすぐには回復しなかったのです。福島の事故があって、かなり見直されてもこの結果です。ずっと泊りが稼働していれば、北海道は回復不能な放射能汚染地帯になっていたと思ませんか。
ドイツの現状を全くご存じないようです。数年前まで、現在も多少はフランスから送電されています。
戦禍の絶えなかったヨーロッパは、日本ような高圧線は殆どありません。そもそも、巨大発電の思想は社会主義国や日本のような官僚国家の発想なのです。
ドイツやオランダは日本の潜在電力を羨んでいます。波力や地熱や風力、それに海洋地下の天然資源に無関心な日本を、奇妙な目で見ています。あなた方のような、原発振興の人たちが阻害しているのです。
私は今現在、稼働していない原発を動かすかどうかを論じているのであって、停止していたことの是非については過去のことでここでは問題にしていません。
現実に冬期、電力が不足するようになった場合どうするんですかと尋ねているのです。
政府が悪いっていうだけで問題は解決しません。
現実問題から目をそらさないで解決方法を模索されてはいかがですか。
またドイツの発電については全く無意味な返答です。
貴方の「発電は最小限の地域で賄うべき」という発言に対し何百キロものネットワークでドイツは考えているという趣旨での話です。
ヨーロッパで高圧線が見えないのは地下にある為で、日本で高圧線を埋めないのは修復時の費用・時間のためであり、巨大発電の思想など関係ありません。
そして貴方がドイツやオランダに言及しましたので、貴方の知らない事実を述べましょう。
両国は共に再生可能エネルギーの比率が高い国家です。
ですが、前回書きましたように、再生可能エネルギーは供給が不安定です。
その為安定供給をするためには、それと同等の規模の火力、原子力等の発電能力を維持する必要があります。
ドイツは再生可能エネルギーが不足する時はフランスの原子力に依存している他、ドイツ・オランダはCO2を莫大に排出する火力発電所を維持しています。
その主力な動力源の天然ガスはどうしているのでしょうか。
ロシアから調達しているのです、何百キロものガスパイプを使ってね。
日本の高圧線の長さとは比べ物にならない長さですよ。
もし途中で事故が起こったら、日本の比ではありません。
またロシアは政治的にガス供給を止めることができます。
ガスパイプは水道蛇口と同じようなものだから、備蓄もしていませんので止められた時点で終わりです。
これは国家が別国家に命を握られているのと同じです。
だからウクライナへのロシアの軍事介入もEUは強硬な態度を示せませんでした。
現在ウクライナはロシアから主権を奪回しようと原子力発電を推進しています。
貴方が原発稼働反対というのは個人の自由です。
なら、原発を稼働しないでこの冬を乗り切る妙案を出されているはいかがでしょうか。
そうなんだ、凄いな。と感心してネットで調べますが、なかなかヒットしません。地下はコストが地上の5倍ほどかかることや、環境問題での住民の反対で風力発電による電力の輸送の着手に至らないという問題があるみたいですが。
ドイツ国外からの電力の供給はあるようですが、フランスじゃなくチェコみたいですね。
天然ガスもロシアからの供給リスクを考慮して、転換を図ってはいるようです。
ただ原発はヤバイという意識は強いようです。
何か事故があれば住めなくなるリスクは大きいですからね。
すみませんが再度お願いします。ドイツの地下送電網に関する記述を読みたいので、そして電力をなるべく消費しない生き方をも睨みながらエネルギー問題を考えたいので、宜しくお願いします。
本にあれば題名でも構いません。
彼方のように原発が存在することから話を進めることは、原発建設から反対していたものには容認できないのです。極端な話、原発反対を闇に葬ってきた容認派の人たちは、事故後の助けをも問えるのにはい違和感すらあります。
自治体は予算の実質7割も依存しておきながら、事故が起きたから救援してくれというのは、にわかには応援出来合いのです。
再生可能エネルギーが不安定なら、その論議をするべきであって、放棄や原発依存の論議に切り替えるべきではないと思います。彼らは、日本にはうんとエネルギー源があります。山があり降水量が多く(水力)、緯度も低く(太陽光)、海洋国(風力や波力など)、火山国(地熱など)欧米から羨ましがられるエネルギー源が日本には散りばめられているのです。
しかしこれらの開発は、大資本にとって、電力会社にとって魅力のないものなのです。彼らは、巨大の施設を持ち、電力を独占したいのです。
彼方のように原発推進派ではなくても、容認派の人たちが、再生エネルギーの開発を阻害しているのです。
私が貴方に問うているのは、この冬を道民が電力の不安なく暮らせる方法ですよ。
安倍首相は何をしても野党系の人間から政治利用と言われています。
その一方、立憲民主党や共産党が「断水する」とデマを拡散していました。
実際に災害者の救済に関心無いのは反政府側ですよね。
貴方がその証拠です。
一般道民はもちろん貴方が本文にお書きになっているとおり畜産業者にとっては電気の供給は非常に重要です。
畜産業者が目の前の危機を放置して政府批判をし
ている貴方の姿勢を見ればどう思うでしょうか。
災害の政治利用は今は止めておくのがいいと思います。
農業も同じでうが、大企業が巨大資本で行うことが、どのような結果になっているか、誰を助けることになっているかを考えるべきなのです。
「畜産農家の危機を放棄している」のは、電力会社であったり、原発再稼働を唱える人たちです。
現場の私たちは大変です。私が放棄しているといなら、ここに来てみていただきたい。
災害に奮闘しているんは、与党だ野党だとは無責任な発言です。現場の人たちは、そんなこと考えていませんよ。
匿名で、身勝手なことを主張されても、彼方の基盤になっていることや支えていることも解りません。
再度繰り返します。原発再稼働を唱えるの人たちは、再生可能エネルギーの開発を抑制しているのです。
つまり、MICさんの主張は何なの?
匿名コメントの内容を見ると、丁寧な質問に無反応な匿名者はMICさんの対応と同レベルと理解しています。
たまに当ブログを拝読していますが、MICさんも関心を持っていることになにか親しみを感じます。
もっとも、このような災害に対応できるだけの非常用電源設備を酪農家が整備したところで、設備費とその保守で利益が吹き飛んでしまって経営が成り立たないと思いますが。
http://ascii.jp/elem/000/001/738/1738515/
また、再生可能エネルギーを主にして発電設備を分散させるべきということですが、今回のような大規模災害の場合、ほとんどの発電設備に不具合が発生するでしょうから、それをメンテナンスする技術者がすぐに駆けつけて短時間で復旧してくれる保証はどこにもなく、おそらく交通事情などにより復旧に時間がかかるのは目に見えていると思います。
そして無反応な匿名者って言っていますが、反応はしていたと思いますよ。
ただ、ブログ主が都合が悪いから消しているだけ。
これで、森友・加計で隠すなって喚くんだから笑わせてくれますねぇ、このブログ主は。
まあ、この投稿も都合が悪いから消されるでしょうね。
お山の大将でいたい人のようですから。
ジョーカーさんから丁寧って言われているのに、このやり口。
みっともないな。
道東あさひ農協は今回のブラックアウトの教訓から、自家発電を導入していない酪農家に自家発電機と配電盤の導入を決定したようだ。
大都市住民はもっと食料とエネルギーの生産地に関心を持ってほしい。
その結果、漢字変換確認をせず投稿しました。
ついでですが、「あ~あ、また都合の悪い発言を削除した。ジョーカーさんから丁寧って言われているのに、このやり口。みっともないな。」とのコメントもお笑いです。
日本人なら、もう少し姿を現しませんか?
原発再稼働は別としても(現場の苦労は計り知れない)
畜産に携わる貴方たちも大変だと思うけど、復旧に携わる人達の苦労だって並大抵じゃない、地震前の台風が影響して送電線の確認や整備で時間がかかっている事実も知って欲しいです。