NHKもドキュメンタリーではよく頑張っているといえる。一昨日のEテレの緊急対談として、3名の知識人にネットインタビューを新型コロナ以降の世界について、道傳愛子氏がするというものである。
経済学者のジャック・アタリ、評論家のウバル・ハタリ、イアン・ブレマの三氏である。Gゼロ即ち指導者不在の世界と分析するイアン・ブレマ氏は、世界秩序の協調性の欠如が続くというのである。トランプのアメリカ第一主義は、世界の協調性を失くした。今回のウイルス騒ぎでも、中国への非難とその反論の欧州に始まったこの騒ぎを象徴している。自国第一主義がはびこり、氏はほとんどその後に対する意見がない。パンデミック後は、EUの分断と中国が巨大化すると断言する。
ウバル・ハラリ氏は、コロナは世界を変える可能性がある。大きな権力を与えられた権力者が民主主義を破壊する可能性を指摘する。ハンガリーのオルバニ首相は、非常事態法を成立されるや議会を招集をせずウイルス対策をやるようになった。母国のイスラエルでも、選挙に敗北したネタニアフ首相が、ウイルス対策を口実に立法府を閉じてしまった。こうした事態を懸念する。
その他テロ対策の監視システムが、対策以降にも機能して監視をする可能性を指摘する。これ等は民主主義の崩壊につながる。国民は権力を監視することで民主主義が機能する。パンデミックを利用して独裁国家が出現する可能性あがる。権力の暴走をいくつかの国家はやることになる。
コロナ後は恐慌に等しい不況になる。信頼の回復、科学への投資、政権の監視をしなければ民主主義は崩壊する。
ジャック・アタリしは、パンデミック後の第2波の方が恐ろしい。国家がこれをコントロールできなければ、市場と民主主義をぜんえんのはんりょうであtt。失うことになる。これを国家が利用し、独裁体制を作る可能性がある。人々は自由より安全を選択するからである。
人々は、利他主義こそが合理的であると認識しなければならない。他者のために生きて、他者を守ってこそ「人類は前進する」と断言する。
それにしてもこの3か月間は、CO2の排泄量が前年の半量であった。このことが何を象徴するか考えるべきである。