そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

3兆円に迫る建設費となる普天間基地は、完成後は不要施設となる

2023-09-08 | 辺野古

現在、土砂の埋立てが行われているのは、辺野古側(緑色)のみであり、大浦湾側(黄色)では行われていません。大浦湾側の大部分に軟弱地盤が存在するため、地盤改良が必要なためです(沖縄防衛局は、当初、地盤改良は必要ないと出願して承認を得ているため、変更承認を得ない限り地盤改良工事を行うことはできません。)沖縄県の辺野古基地Q&Aより。

沖縄県民の数度に及ぶ意思表明に寸分も耳を貸さずに、国権で県民意思を抑え込み建設を強行する辺野古基地である。
まだ埋立ての行われていない大浦湾側は、辺野古側の面積の3倍以上、必要な埋立土量で5倍以上という大規模な埋立区域である。軟弱地盤の埋め立ては埋立土量もさることながら、技術的問題も克服されていない。膨大になる建設費に土砂の確保も県外に求めたりと、難題が山積している。
振り返れば、普天間基地移転の代替地としてに辺野古基地建設が検討されたが、既に30年を過ぎている。
辺野古基地建設にはあと10年はかかるであろうし、建設費も2022年度末時点で4000億円以上が投入され、防衛省が当初見積もった総工費3500億円を上回り、軟弱地盤にかかる費用はこれらをはるかに上回ると予想され、1兆円はゆうに超し2兆円になり3兆円になるともいわれている。当初計画の10倍である。
通常の事業は倍どころか5割増しになっても大問題になるし、事業の再点検や見直しさえしなければならない。ところが辺野古基地建設は、一向に見直される気配もなく力強く突き進むばかりである。
 
更なる辺野古基地の存在が問われる現実がある。ウクライナの最新兵器を使った戦争は、基地の無用さをあからさまにするばかりか、かえって標的になり不都合な存在になっていると言われている。
ドローンによる攻撃の方が有効で安上がりになっていたり、何より居場所を相手に教えるような巨大施設は、敵に正確な居場所を教えるだけである。ミサイルをはじめとする最新兵器は迎え撃つこなど不可能になっている。戦闘機は威圧はしても、局地戦には無能である。
普天間基地の完成はこの後10年はかかるであろうが、その頃には更なる厄介な巨大施設となり、経費がかかるだけの不良債権施設として財政負担になっている。

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1 コメント

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Unknown (ノブ)
2023-09-11 10:49:21
7万本の杭を打ち込み埋め立てが終わるのは10年以上先になる。滑走路を造り軍備が整うまではさらに時間がかかる。基地運用の水や電力やごみの処理がどれだけ必要なのか何も分からない。
基地が出来てもその頃には習近平もプーチンも権力は持っていないし軍事バランスも兵器戦術も大きく変わっているはずだ。
10年 20年先の世界を洞察して外交を行っていけばこんな無用の長物は要らない。
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