辺野古大浦湾が抵抗しているかに見える。軟弱地盤を政権側に見せつけ、「やれるものならやってみろ」と冷笑している。
この環境破壊のアメリカ様への基地建設プレゼントが、いかに矛盾に満ちた愚策だということが、あちこちの破たんから見えてくる。
軟弱地盤による計画変更を、認可する立場の沖縄県が認めなかった。幾度県民に問うたところで、同じ回答しか来ない。知事が変更を認めないのは、県民の意思である。
これに対し、国が地方自治法による代執行を行おうとしたが、この代執行は地方自治体が行うことを想定したもので、国が国に対して行うものでは断じてない。自作自演のサル芝居である。
国の考えに従わなければ地方自治体の自治権を奪い、国が代執行することは、民主主義、そして地方自治を乱暴に破壊することを意味する。年明け早々に軟弱地の埋め立てを始めるようであるが、文字通り泥沼になること請け合いである。
変更後の工期を12年としている。2024年から取り掛かったとしても、2036年である。例によって公共事業が短くなることは絶対ないので、最短で2036年である。難工事になるのはお墨付きであるが、そんな先になれば、兵器のAI化がより進行し、巨大兵器による攻撃も防御も意味がなくなる時代に突入する。辺野古基地は古色蒼然とした基地として出来上がった、使用勝手の悪い基地になる。
当初予算の3500億円は遥に超えてしまい、まだ20%も進んでいないのに、当初予算の倍になっているが、この分だと2兆円は間違いない。
ジュゴンを大浦湾から追い出し、数多くの希少種を破壊するなど、環境破壊のための基地建設である。巨大な基地は近隣諸国を威圧、挑発する。防衛というのはこちらの言い分であるが、近隣国に先制攻撃の口実にもなる、完成すると時代遅れの基地は、何一つとして国民のためになるものなどない、アメリカ軍への日本からのプレゼントである。