そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

今日は北方領土の日、戦後最も領土問題をロシア側に寄せた安倍晋三

2018-02-07 | 安倍晋三
今日は、「北方領土の日」である。2月7日が選ばれたのは、1855年(安政元年)ロシアのプチャーチンが江戸幕府との間で交わされた、日露和親条約締に由来する。
北方領土は特段日本の固有の領土というわけではない。私は、アイヌやオロッコなどの多くの民族が古くから住んでいたところであり、大和民族やましてやロシアという西からやってきた白人の固有の島などとは思っていない。しかし、ロシア(ソビエト)スターリンの、狡猾はやり方はそれ以上に許されるべきものではない。
ここ数年で最も返還運動が高まったのは、民主党政権下の2011年2月の北方領土の日である。その前の年の2010年にメドベージェフ大統領が国後島を視察に訪れた時である。菅首相は、「許し難い暴挙」と厳しく非難し、前原外相も「不法に占拠された領土を、できるだけ早く返還させるために政治生命を懸けて努力したい」と述べた。また右翼団体は東京のロシア大使館前で強く抗議し、ロシア側も厳しい反応を見せた。しかし、翌月の3月11日に東日本大震災が起きこれらの動きはとん挫した。
安倍晋三が政権を執ってから、ロシアがクリミア問題に突っ込んだ時である。クリミア併合は、EUをはじめとする西ユーラシアの人々は容認できなかったであろう。彼らは直接的な経済制裁に走った。日本はここで少し引いた、欧米と一線を引いた対応をするべきであったが、アメリカと100%という安倍晋三にその選択はなかった。
更に一昨年の、山口での日露首脳会談では、事前にこれでもかとマスコミを煽って、領土返還が起きるかの如く宣伝させた。プーチンは動じなかった。日米安保があるので北方領土は返還しないと明言した。そのロシアに、逆に安倍晋三は3000億円の経済援助という、まるで泥棒に追い銭のようなことをやっている。日露首脳会談が破たんしたことを隠すためである。
現在安倍晋三の繰り返す失政で、領土問題はかつてない程遠のいた問題となっている。北方領土の基地の根室市は、町の規模としては最も大きく空襲を受けた町である。1945年7月17日のことである。ほとんど市街は焼き尽くされた。そこへ北方領土を追われた人たちが帰ってきた。元島民たちの多分8割の人が鬼籍に入られている。安倍晋三などの政治家にとって、領土問題は実感を伴わない、安倍の場合は更に無知が加わって、単なる政治パフォーマンスと化しているに過ぎない。
現在北方領土問題は解決不能な場所まで遠のいてしまった。安倍晋三のおかげである。

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2 コメント

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Unknown (和室ファンド(99%へ再分配・無添加ジャムサンド)
2018-02-10 14:12:59
アイヌやオロッコ(初めて知りました)の人達がもともといた地域なんですね・・・。。
たしかに、百年前??くらいから日本人?の方ももおられたとは思いますが、4島を日本固有と言い切るのは、なんとなーく違和感を感じていました。かといって、白人の人たちがもともといたわけでもない?

いやー、とても勉強になります・・。
返信する
市民連合主催 (和室ファンド(99%へ再分配・無添加ジャムサンド)
2018-02-10 14:22:17
本日13:00より
http://jajazaki.exblog.jp/29543379/

もう始まってますが・・・・・・。。
未来のための公共さん
返信する

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