昨日の当ブログにコメントをいただいた、匿名の方へ一言。(昨日の記事「家畜にもいたわりを」のコメントの欄をクリックして読んでください)
この方は、大変家畜のことや食糧のことを憂いておられるようで、その考え方には大いに賛同いたします。このコメントは、輸入穀物がカビなどに汚染される危険性を訴えておられます。それに、政府や国民一般が無関心なことを訴えられています。
私は、輸入穀物が汚染されていることなど、当然のことだと思っています。だからこそ、食糧は自給するべきなのです。家畜の飼料も同じだと思っています。特に、日本をはじめとする先進国の家畜は、人と競合する穀物を大量に与えています。日本のニワトリは(採卵鶏とブロイラー)は、日本人1億2千万人の人とほぼ同量の穀物を食べています。これが世界の穀物市 場を支えて、貧国の人間から食料を奪う結果になっています。
基本的に家畜は、人が食べることのできない草や残飯や雑穀などを与えて、人が食べられる肉や乳や卵を生産させるものでしょう。近代化は畜産の世界では、アメリカの穀物を大量に購入し給与するシステムのことを言います。
輸出する方も、市場経済にのっとって販売することになる。決して安定的に他国に給与することなどないと、考えるべきでしょう。今回の、アメリカの政策的にコーン(トウモロコシ)のエタノール生産の転換がいい例でしょう。アメリカにとっては、日本の家畜より自国のエネルギー生産を優先させるこtなど当たり前のことなのです。
もう少し引いて考えると、穀物を人に与えず家畜に与え、さらには車に与えると言うのです。これは倫理的に容認されることなのでしょうか?
我が国が、選択した畜産の近代化そのものが問われるべきなのです。食品の安全性は輸入されることで保障の枠がはずされたと考えるべきで、カビがあって病気になることなど当然のことでないでしょうか。
日本には動物の飼料については、明確な法律はありません。家畜が生産した、肉や卵や乳には規制があります。食品としての規制です。話は少し外れんが、犬や猫の餌は病牛で死んだ肉を加工して与えていますが、何の法にも触れることはありません。時折、ドッグフードを食べているタレントなどがいますが、生産過程を知っている者にとっては、口すら付けられません。
今回のご指摘は家畜の飼料のことに限っていますが、人間の食料も同じことだと思います。今回は、異常とも思えるメガ大国中国の経済成長のバッシングが目的なのでしょう、中国食品がターゲットになっています。
輸入食品(家畜も人も)が安全なわけがないと考えるべきでしょう。地域の疲弊と格差によって、高齢化社会の農村が崩壊しています。日本の食料自給率が30%を切るのは時間の問題でしょう。