菅官房長官が17日に沖縄を訪問した。沖縄知事選挙で自民党本部が強引に推した、仲井真氏を応援のためだけではない。
菅官房長官は、「沖縄基地軽減担当大臣」を兼務しているからである(そんな大臣いたのか)。空から建設予定地を視察した。海上からの視察は、反対者の行動に動きがとれなくなると思ったのであろう。
既に名護市長選挙も、先だって行われた名護市議会選挙も、辺野古基地建設反対派が勝利している。住民の明確な反対意思は示されている。健全な民主国家なら、到底基地建設やりますなどと、国民の代表が口走るはずがない。
ところが、安倍政権のナンバー2の菅官房長官は、落選がほぼ決まっている仲井真知事と会見した後、「辺野古基地建設は淡々とやる」と述べたのである。
沖縄知事選挙の、大きな争点になっているはずの普天間基地の移転・辺野古基地建設は、沖縄知事選挙の結果と関係なく進める、というのである。安倍政権にとって、住民に問う意味は存在しない。しかし、争点にはなる?
辺野古基地建設(移設と言われるが実質建設である)のための埋め立てを承認した仲井真知事は、選挙で掲げた公約を翻意させての承
認である。解り易く言えば、住民にウソついて承認したのである。
今度基地建設反対派の知事が誕生して、承認取り消しを公約通りに行えば、法治国家であれば建設はできないことになる。それでも、淡々と粛々と建設をするというのである。
解り易く言えば、菅官房長官は住民の意思とは無関係に、新基地建設しますと言っているのである。振興策などと称するお金も、たくさんばらまきますとも言っている。自民党の政治の象徴的な出来事である。
住民の意思決定と言えば、現在のところの「イギリス」の対応が、民主主義なんでしょうか。
仮に、イギリスのようなことが日本(現政府)に起こったら、議論する余地もなく、「ダメ」、「言論封殺!」になるんでしょうね。