安倍晋三ほど、国会の内外で法律たてついて総理を見たことがない。バカ女房の犯罪性や腹心の友の犯罪を幇助したのは三文芝居にもならないお粗末なものである。桜を見る会で、とりわけ前夜祭の安倍晋三後援会の違法性は救いようもない。黒川なら不起訴にしてくれると思い込んだのか、誕生日が近く定年になることを迂闊にも、知ったのが遅すぎて、「閣議決定」はしてはみたものの、検察庁法の定年延長は見送ることになった。
寸足らずの野党が、安倍晋三の暴走を許してきた経過がある。自民党内は諦め派と従属派で、自民党が持ってきた矜持さえもどぶに捨ててしまった。集団的自衛権行使容認が顕著な例である。
自らを持ち上げてくれるジャーナリストや報道機関を擁護する。強姦した男でさえ逮捕すらできないばかりか、握り潰した幹部を官邸に招き入れる。森友学園は配偶者が引き起こした犯罪である。慌てて公文書を改ざん破棄した官僚を不起訴にした検事は大出世する。不起訴になった官僚は悉く出世している。存分に忖度してくれれば、ご褒美を与える人事権を安倍晋三は十分に駆使して、坤為地まで延命してきた。
自らを非難したベテラン議員を落とすために、1億5千万円も与えて当選させてはみたが、公職選挙法に抵触する行為の乱発である。選挙後功績を評価し大臣ポストを与えてはみたが、1か月で辞任するお粗末。大量の選挙資金は、殆ど税金といっていい。安倍晋三が政権を執ってから、誰一人として罪を問われたものがいない。
元東京地検特捜部長の熊崎勝彦弁護士らは、38名の現役とOB検事たちの連名で、検察庁法改正案の再考を求める意見書を連名で提出した。熊崎氏は、「政治犯罪の捜査に携わった者として、検察の事件捜査や処理に対する疑念を、国民に抱かせることになりかねないと憂慮した」と提出理由を語った。38名の中には、11名の現役検事がおり、4名は黒川弘務の同期生、7名が後輩である。このことはいかに黒川弘務が有能であっても、人間性が欠如し人望がないかを物語っている。
とりあえず定年延長に関わる検察庁法は延期された。国民の理解を得られないを理由に安倍晋三は上げたが、国民はちゃんと理解しているから、900万ものツイートがあたのである。