プーチンが何のためにウクライナ侵略を始めたかいまだに良く判っていない。ロシア支持派であってもプーチンの侵略理由は幅があり定かではない。
ウクライナ東部ルバンシク・ドネツク地域などのロシア人が、ウクライナに虐殺されている。ネオナチの極右翼がロシア人を大量虐殺しているとものべている。
大量虐殺の事実は確認されていないが、今回ウクライナが巻き返して勝利したハリキュー地域では、大量に虐殺されたロシア人が見つかっている。
プーチンは首都キーウィに最も近い、ベラルーシーから攻め入った。これで新米のコメディアンの大統領は一目散にアメリカに逃れ、首都を落とすことができると考えたに違いない思惑はすっかり外れ、兵士はままならない戦況の下で、民間人を無差別に殺害し略奪を行った。短期の戦闘を予測していたプーチンにとって大誤算である。戦線を東部に集中したが、ハリキュウ地域を兌換されて、情勢は一気にロシアにとって不利になった。
戦場の情報は錯綜するものであるが、ロシア支持派の戦況判断は数カ月すると、全く逆のことが起きていることが多い。
今回のハリキュウ地区のウクライナ軍の勝利と、戦意を失くし敗走するロシア軍の姿が本物であることを、プーチンの予備役招集で確信した。
プーチンが予備役を招集しただけではなく、囚人に恩赦を条件に募る一方、戦線離脱者や懲役の忌避者に対し厳罰を科す刑法の修正も行っている。予備役は30万人になる見込みのことである。これは部分的動員であると、プーチンは部分的を強調する。明らかにロシアは間接的に戦況の悪化を認めている。
大都市では戦争反対のデモをうけ1500人も逮捕している。国外脱出者が激増している。これまでの抗議デモと違い予備役としての戦場に送られる危機を抱いてのものといえる。
もう一つ東部の四州で住民投票を行うようである。ロシア併合を国民が希望したとしてこれまでの戦闘行為を、ロシア本土への攻撃とするためである。
プーチンは今回の侵略戦争を、”特別軍事行動”と呼んでいる。宣戦布告をしていない以上勝利も敗北もない。プーチンには撤退の意思もないようである。その焦りか、NATOへの牽制か核兵器の使用を再再度口にしたのである。